不完全な人間の言葉
senri、
僕の映す世界
お、猫がいる。
車の下で日陰に隠れて暑さを凌ぐ猫を見つけた僕は、思わずスマホを取り出して写真を撮った。
その写真をすぐにSNSに投稿する。
何気ないそんな行動にふと僕は疑問を抱いた。
なんのためにこの写真を上げたのだろう??
美味しそうなものや可愛いもの、そんなものを見つけてはすぐに写真をとってSNSに投稿する。
写真の中に映した物は全部好きだし、食べたり、手に取ったり、見たりするだけで嬉しくなる。
でも、好きかと言われるとそんなに好きだとも言えないものばかりだ。
そんなことを考えているとふと君の顔が想い浮かんだ。
そうだ、僕は君に見てほしいんだ。
そして君に喜んで欲しい、可愛い猫を見て、美味しそうなスイーツを見て、その宝石みたいな瞳をキラキラさせながら君に喜んで貰いたくて僕はそこに君の好きそうなものを置いておくんだ。
大好きな君の喜ぶ顔を僕の瞳に映すためにぼくは世界を映し続ける。
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