未来戦争

kamra

プロローグ この世界

2030年、4月8日。首都、東京。


この世界は昔とは少し違った。


今から4年ほど前の2026年、世界に魔法、異能力が発生した。


今では、生まれてくる子供の半分以上が何かしらの魔法や異能力を持って

生まれてくる。


さらに、この世界では出産祝いとして政府から1つのクリスタルが渡される。


このクリスタルは“ターミスト”と呼ばれる昔で言うスマートフォンのような物である。顔の前にタッチパネルが現れ、操作をする。


工場は無人化され、便利にはなっているが、人間がなれる職業は20程に減ってしまっていた。


私、鹿野燐火(かの りんか)、20歳はその中の1つの職業、“特殊戦官”になった。


特殊戦官とは、この世界でいうテロを専門とした事件を扱う警察組織の1つである。


でもこの世界のテロはテロじゃない。


魔法や異能力を持つ人々が増えてから、あちこちで対立が起き、ほとんどが周りを巻き込む大規模なものになる。ある時は、集落1つを壊滅させるほどにもなる。


私たちは、このようなテロを————————————————


「戦争」そう呼んでいる。







 

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