第6話

朝、犬の散歩中に20代の警官とすれ違う。顔が合う。かすかに、馬鹿にした様な顔だ。相手を馬鹿にして、フッと口元が笑う様な。だが笑うとまずいから笑わない、そうした顔だ。(私が書いた物は、笑うだとかの反応があるのは知っていて書く、と言うか打っているが…。)                でも、私もすれ違い様に思わずフフッと声を出して笑ってしまう。あの白いワイシャツに黒いズボン、背中には黒いバッグパック。幼い顔にモサモサして余り短く無い髪の毛…。高校生みたいな感じがしたから。     普段は、幾ら幼く見える子がいても、これから学校へ行く17、8歳の様には余り見えないが、この彼はそんな感じに見えたのがつい可笑しく思えたのだ。          アメリカやグアムから戻ったのが数年前だが、その前にもやはりアメリカと、オーストラリアやイギリスに住んでいたり、何度も行ったりしているからだと思う。だから、こうしてたまに日本の男が、(特に20代とか30代だと)凄く若く見えてしまうのだ。     欧米だと、アジア系の男が皆、一般的には体が一回り位小さく、腕も細い。顔も、髭が薄くて綺麗な、スベスベした様な顔。だからか、若くて小さく見える。確か、母も昔そう言っていた。              私自身も、あちらだと必ず10から20位は若く見える。若い時からずっとそう。若い時はもっと凄かった…。大学生なのに16とか18とかに間違われたり。高校生かと、よく間違われた。勿論大学内なら違うのだが。   理由はよく言われた。線が細いだとか、小柄だからとか。驚いて、小柄じゃないよ?!、と言う。皆、(他の女達)と同じ身長じゃん!!、と。すると言われる。だけど、うんと細いだろう?、と。腕も身体も皆よりも、と。                  言われて気付く。確かにそうだと。あちらの高校生の方が、そして大学生も、不通、体格が少し大きい。だから皆よりも一つサイズが小さい。                皆はMサイズ、自分はSだ。番号でいくなら、皆がサイズ7なら自分は5だ。サイズは3、5、7、と奇数なら続く。3が一番小さい。SSサイズだ。(1もあるみたいだが、普通は3だ。) そして17だとか、どんどん大きくなる。偶数なら、4、6、8、とそうなる。大概が奇数だが。          だから、当時は体重が45キロから、いって48キロの私はそんな事をよく言われたりした。何故か当時は余り食べなかったし、食べても太らなかった。           その後、1から2年すると体重は50位になる。いつも50から51キロ、多くて52キロだ。ずーっとそう。日本に帰ってくるまでは。                  日本でも昼間に働いていた時は違ったのだがが、水商売の世界に入り、自分がかなり酒が強いとか飲めると分かり、浴びる様に飲むまでは…。                浴びる様に飲み、体重がどんどんと増える。直ぐに、60キロ代。そしてついには最高で72、3キロに! 笑          ついには母に無理矢理に進められてスポーツクラブに入り、3ヶ月で10キロ痩せる。毎日行って適当に泳いでいたら直ぐになった!その後は地道にゆっくりと、52、3キロに戻る!!                今は、たまにやはり浴びる程酒を飲むし飲みたいから、又ああした豚に戻らない様に、気を付けている…。若い時と違い、腕や指が2、3倍は、(欧米系の血が入っているから、例外無く‼)太くなったんだから。笑 

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