第44話

さおりのお豆腐料理を、食べる。

昨日とは違っているメニューだった。


さくらは、トンカツを食べていた。

元気な事で・・・


「動物を従業員として雇っている人が、動物食べていいの?」

禁則事項を尋ねてみた。

返ってくる言葉は、わかってる。


「よその動物はいいの。うちの子たちはダメなの」

「あっそ・・・」

期待に応えてくれて、ありがとう・・・さくらさん・・・


椎名家4姉妹。

長女が、あすかさん、僕女

次女が、みずほさん、犬の調教師

三女が、さくら

四女が、さおり、花と豆腐好き・・・


まあ、置いておこう・・・

どうせ、忘れていまいそうだ・・・


「泰道くん、行こうか?」

「どこへ?」

「ここの水族館」

「地下じゃないよね?」

「当たり」


ベタだな・・・


水族館に来た。


「あっ、お姉ちゃん」

「よっ、さくら、泰道くんも、ニチハ」


あすかさんが、いた。


「あすかさんは、爬虫類担当では・・・」

「覚えていてくれたか?サンキュー」

あすかさんは、微笑む。


「でも、ここに爬虫類は・・・」

「いるよ。ホイ」

「この子は・・・」

「ウミガメの、トルオだよ」

「タートルからですか?」

「正解」


いえ、わかります・・・


「それより、さくら。泰道くんを連れて来たのは・・・」

「そうだよ」

「しっかりな。じぁあ、ぼくはこれで・・・」

あすかさんが、去っていく。


去り際に、ウインクをした。


「しっかりな」か、「さくらを頼む」か、どっちかだな・・・


「泰道くん」

「はい」


「ご紹介。マンボウのダンスくんだよ」


第一印象は、「でかい」だった。

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