第42話

「泰道くん、お疲れ。ゆっくり休んでね」

「・・・うん・・・」


話しをする気力はなかった・・・


さくらに付いていける男性は、少ないな・・・


自室のベットに、横たわる。

完全に、体力落ちた・・・

というか、使い果たした・・・


逃げ出した人はいないようだが・・・

本当か?


「ミャー」

ポチが入ってきたようだ・・・


「ヤスミチ、オカエリ、オカエリ」

パンナか・・・ただいま


何か飛んできた・・・

フクロウの竜か・・・


あっ、コモドドラゴンの、ひとくんか・・・

ゾウガメの、ファントか・・・


さすがに、アリゲーターのダイルはいないか・・・


さくらは、「イルカは自然に会える」と言っていたが・・・

あそこは、自然じゃないよな・・・


それとも、野生で生活しているイルカを、セラピーに使っているのか・・・


どうでもいいや・・・

寝よう・・・


お休み・・世界・・・


【みんな、ここにいたね】

【ありがとう。でも、彼、疲れてるから・・・またね・・・】

【泰道くん、間違いなくここは、静養所だよ。ただ、少しばかし、違うけどね・・・】


さくらの声がしたようだが、空耳か・・・


元気だな・・・


眼が覚めた。


さすがに若いのか・・・

100%ではないが、体力は回復した。


何か得体のしれない生物がいる・・・

そこには、イワトビペンギンがいた・・・


思い出すのに、数分を要した。



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