第21話

「やはり、レトルトだ・・・」

ご飯を見つけた。


炊飯器はあるが、炊いている時間がない。

これでいこう・・・


外のキッチンも近代的だが、ここもなかなか


IHでよかった。


《もしものために、ガスは厳禁》

さくらの言葉を、思い出す。


鍋、まないた、包丁・・・

奇麗に扱われている。


道具を大事にしないと、いい料理は出来ないか・・・

・・・って、静養に来て、何しているんだ?


料理は出来ない。記憶は合いまい。

まっ、やってみよう・・・


冷蔵庫の中は・・・

豆腐と油揚げと、シイタケと人参・・・


キッチンのところには、しょうゆと酒がある。


「あれしかないのか・・・」


最初にご飯は、あたあめておこう。

ご丁寧に、ちゃわんとお箸も、わかりやすかった。


繰り返すが、記憶はあいまい。

さくらよ・・・

不味ければ、おのれを恨め・・・


まず鍋に水を入れて沸かし・・・

だしは・・・

だしの素でいいや・・・


とうふと油揚げとかまぼこは、1センチに、シイタケは5センチだったか・・・

人参は、それより小さめにきって、だしで煮る・・・だったかな?


しょうゆと酒で、調味するんだった・・・

時間は・・・忘れた・・・

いいや、適当で・・・


味見をして・・・

これでいいか・・・


えーと、ご飯をちゃわんに入れて・・・

出来た料理を加える・・・


このちゃわんじゃ、入らないな・・・


まっ、残しておこう。


三つ葉やわさびはないが・・・勘弁・・・


うずめ飯だったか・・・

これでいいや。


さてと、さくらが来るまで、待とう・・・

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