第87話 アルファポリスの第7回絵本・児童書大賞、メタ認知、面白い小説を書くための三人称視点の重要性

 アルファポリスの第7回絵本・児童書大賞を開催中ですが、日野 祐希さんの作品が現在、2位で健闘しています。



ラジエルライブラリの司書見習い(「すべてはあなたの笑顔のために! ~見習い司書、頑張ります!~」を改題) 作者:日野 祐希

http://ncode.syosetu.com/n6129by/



 ラジエルライブラリとか、エノクとか、僕が好きなグノーシス教の天使や人間の名前が出てきて、面白いなあと思って読んだりしています。


 ファタジー小説で天使ものの小説も書きかけになってるので、来月辺りに僕も天使関連の話も書こうと思ってます。




 僕も今回は、以前書いた「モグラ男と、ひかり姫」(29位)で地味に参加中です。


モグラ男と、ひかり姫

https://kakuyomu.jp/works/1177354054881911792



 この作品、童話かどうか微妙ですが、内容的には今年書いた作品の中で一番、いい作品かなと思っています。心揺さぶる感動作ではないのですが、結構、好きな作品ですね。




 前回『すべてが見えてくる飛躍の法則‐ビジネスは三人称で考える‐』(石原明ラ著、アスペクト/刊)という本を紹介しましたが、今回もこの本の解説の続きです。

http://www.sinkan.jp/special/third_person/index.html



 この本の中で、ビジネスにおける三人称視点の重要性が書かれてるのですが、これは認知心理学では『メタ認知』と呼ばれるものだしいです。


 『メタ認知』というのは、簡単に言えば「自分を客観的に見ること」なんですが、これを極めていくと他人の反応や行動が予想できるようになったり、自分以外の人がどういう風に動くのか分かるようになってきます。


 天才軍師と呼ばれる三国志の諸葛亮孔明などが、そういう存在なんでしょうが、これを小説家に当てはめると、どうしたら読者が面白いと感じてくれるか?分かってしまう能力ということになります。




 僕もリアルでは、たまに怒りっぽい人間になることもあり、比較的感情的人間なんですが、感情にとらわれすぎると三人称視点を維持できないというか、自分の感情に同化して一人称視点になってしまうのが人間のようです。


 逆に、相手を感情的にしてミスを誘うというのは常套手段だと思われるし、感情的になることは人間らしいことでもあるので、それが悪いとは決めつけられないと思います。


 『メタ認知』と「他人からみたセルフイメージ」のコントロールは、僕はなかなかできないことだったのですが、最近、この重要性がちょっと分かってきて、もう少し何とかならないかと思っていたりします。



 例えば「大森望氏が日本SF作家クラブに入会を拒否され、それを契機に一部の作家がクラブを退会していることが話題になった」ことがありました。

http://anond.hatelabo.jp/20140428040704


 大森望氏の発言は、かなり鋭いために、一部の人に反感を買うことがあったりしたようで、日本SF作家クラブの入会拒否事件は、僕は誤解と噂によるものだと思うのですが、無理もない面もあると思います。


 僕も姓名判断で本名の総画が27画で、一説によると「非難名声運」というものらしく、本人、結構、頑張ってるのに、いわれのないことで非難を受けるという星の元に生まれれてるようです。


 周囲の評判がすこぶる悪いことが多いです。


 例えば、福島原発の被害で東日本全滅、東京も汚染が酷いというのは事実ではあるのですが、それ言っちゃうと、東京の人は不安になるし、その言説を信じて引っ越ししたら、責任とってくれるか!などと言われたりしています。


 それはその人の自己責任しかないのですが、そう言われれば気持ちも分かるし、もうそういう発言はしないようにしようと思ったりしてますが(また、してるが)、良かれと思っても、福島や東京の当事者は辛くなるので、そこは自制したりするのがいいと思います。


 『メタ認知』というか、↑こういう発言しては、誰にも愛される作家になるのは無理だし、これが僕という人間の業だし、自業自得だなとは思いますが、非常に分かりやすい例なので出してみました。


 

 僕自身は『メタ認知』も三人称視点も全く身についてないですが、たぶん、こういう能力が高くなれば、小説の新人賞などに入賞する確率は非常に高まると思われます。



 この能力は、以前、紹介した「空気を読む能力」「忍耐力」そのものなのですが、世の中の流れや世論を読んで、原発の問題にはあまり触れないという「忍耐力」があれば、不要なトラブルは避けられると思われます。


 

 もうひとつ、残念な例を挙げれば、僕の奥さんは非常に身体をキビキビと動かして勤勉に働きますが、僕はどちらかというと、現在、小説やエッセイを書くことに集中していて、家にいることが多いです。


 僕の家庭でのイメージは、不規則な昼勤、夜勤勤務の交代があるので、年中、家にいて寝てばかりいるということになっています。


 事実は夜中に働いていますが、昼勤と同じ労働時間だし、体調はきつい時もあるので大変な面もあります。でも、評価やイメージは悪いです。


 これは仕方ない面もあるし、イメージアップのためと自分自身のためにも、「神さまがやどる お掃除の本」などを買ってきて、掃除をはじめたしています。


神さまがやどる お掃除の本 単行本 2013/3/19 きさいち 登志子 (著, 監修), 久保田 裕道 (監修)




 残念な例を挙げてばかりではまずいので、僕のここ数年の人生の中での成功例も話しますと、他人の失敗とか、失言を許して受け入れる態度によって、その人間が立ち直ったことがありました。


 自分が不当な非難を浴びても、他人事のように、ただ、黙って聞き、解決方法を探るという方法なんですが、これは問題点もあって、そういう他人に責任転嫁する癖をその本人が直すことが出来なくなったという副作用も出てきました。


 結局、この方法も一時しのぎであって、概ね間違ってはいなかったのですが、他人に厳しく当たることも大事だなと思った出来事でした。




 『メタ認知』と三人称視点の問題というのは、人間関係全般とセルフイメージのアップとか、人気商売であるし、愛される小説家になるためには必要不可欠の課題かなと、今回、強く思いました。



 読んで楽しい、読者が幸せな気持ちになれる作品を書けるように、この点を重点的に修業して、早く大人な人間にならねばと思っています。


 





(あとがき)



 今日は月一のヨガに行きます。

 何となくたいぎいのですが(面倒という意味)、頑張って行って来よう。



2018/5/27 8:11

https://www.alphapolis.co.jp/novel/771049446/375169170/episode/1075209


2014/08/08 17:04

https://ncode.syosetu.com/n4163bx/87/

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