第29話 弱者のランチェスター戦略のまとめ 感謝戦略編

 弱者のランチェスター戦略のまとめの第四回の『感謝戦略編』になります。


 前回、夢70%、戦略20%、感謝10%ぐらいというお話をしました。

 

 そもそも、夢や目標を持つこと自体が非凡であって、そういうものを持つことによって、成功への道の70%開かれるというお話もしました。


 

 だいたいの人の人生は、行き当たりばったりで、才能も含む、肉親や親の財産を引き継がないと、その人生というものは平凡なものになります。


 例えば、親に何らかの才能があり、子供の頃から英才教育を受ける場合があります。卓球の愛ちゃんとか、親の理想を実現した子役タレントなども含まれるかもしれません。


 本人に才能があったということもあるかもしれませんが、その才能を開花させるための『時間戦略』(次回のテーマです)を、意識的、無意識的に親や周りの人が本人に、半ば強制的に実行した結果、その人の能力が開花し、向上していったとも言えます。


 あと、親が会社の社長で同族企業(かなり多いです)の場合は、その息子は大学卒業後に、どこかの関連した大企業などに勉強のためコネ入社し、修業を積み、親の会社に戻り、経験をある程度積んで、二代目社長となるケースが多いです。トヨタ自動車なども、現在の社長は、同族の創業家社長となっています。


 あるいは、親が公務員、教師の場合、事実上、望めば30歳ぐらいで世襲制で公務員、教師になれることが多いです。公務員試験、教員資格を取らないといけませんし、それなりの頭脳が必要ですが、そういう例は非常に多いです。


 電通やテレビ局の社員、アナウンサーでさえ、有名な会社の役員、有力タレントの子息なら、コネでいくらでも入れるというか、CMなどの有力スポンサー会社の子弟を集めておけば、営業などしなくても、最初からその広告会社やテレビ局に依頼が集まるという計算の上で、そういう社員を受け入れる訳です。


 

 考えてみれば、その人が生まれる前から、その人がどういう人生を歩むかは、ほぼ決まってるといいますか、その人の親(DNA=才能や英才教育)、財産などで80%ぐらい決まってしまうと言ってもいいでしょう。


 こういう恵まれた人々は、多くの場合、親に反発して色々と屈折する場合も多いのですが、すでに人生の強者である、生まれる前から親が人生戦略さえ作ってくれてると言えます。二重の意味で恵まれています。



 

 『弱者のランチェスター戦略』は、こういう恵まれている人ではない=『弱者』を対象にしていますが、やっぱり、自分以外の周りの環境というものは非常に大事です。


 例えば、日本企業で生き残る術は、『空気を読む力と忍耐力』といわれています。大企業や霞が関などの官僚社会になればなるほど、そういう力が重視されます。ミスをしない、減点主義というものが、大きな組織では重視されるからです。


 下手に才能があるより、上司に認められ、協力してもらえる能力がある方が、そういう企業社会では出世します。


 これは奇妙に思うかもしれませんが、能力や学歴で足切りしても、最終的には、その人の人格も含む資質を面接で決めるというのが、一般的だというのもそういう理由があるからです。




 そもそも、心理学者のマズローによれば、人の強い欲求のひとつに『自己承認欲求』というものがあります。

http://www.motivation-up.com/motivation/maslow.html


 『他人に認められたいという欲求』ですが、人に気に入られるためには、まず他人を認めるのが大事です。相手が女性の場合、その人の話を親身になって聞くというのが、モテる秘訣の第一だとも言われています。


 会社の上司がその人の出世を後押しして、推薦してくれる、職場や知り合いの女の子にもモテモテ状態というのは、まるで『小説家になろう』の最強の主人公みたいですね。


 そう、実はそういう状態を作り出せれば、あなたに才能があるかどうかは別にして、あなたの力は何倍にもなります。



 これが周りを認め、感謝し、周りの力を自分の力とする『感謝戦略』です。


 コンビニなんかでのトイレで『トイレを綺麗に使って頂いてありがとうございます』とか張り紙してますよね。


 コンビニの女の子が釣り銭を渡す時に、そっと手のひらを握ってくれたり、キャバクラのお嬢さんが、疲れたサラリーマンの太ももに手を置いてくれたりしますが、それらすべては意識的、無意識的な『感謝戦略』です。コンビニとか、接客業のマニュアルにちゃんと書いてあります。


 まあ、キャバクラの場合、お嬢さんの本能的なもの、才能があるかもしれないし、コンビニのマニュアルには書かれていますが、その意味まで分かってやってる人は少ないかもしれません。


 AKBの握手会で、神対応とか言われる女の子もいますが、TVで本人のその対応が再現されて、マズローの『自己承認欲求』満たす、素晴らしい対応だったのを覚えています。しょっぱい対応は『塩対応』と言われているみたいです。

http://matome.naver.jp/odai/2134883538442575501



 『小説家になろう』の最強の主人公のようになりたいなら、周りを先に認めて、味方につけ、自分の力を何倍にもしよう!という話でした。


 マメに金曜日の週末には更新されてるとか、読者の方を大事にしようということでもあるのですが、こういうことを意識的にやってる人は少ないですし、そういう謙虚な態度、心境になったら、自然と周りが応援してくれて、最強の主人公のようになると思います。


 実は赤ちゃんのような最弱の人間が、最後まで守られる最強の人間かもしれないとも言えます。


 

 小説を書いたり、エッセイを書いて、できれば好意的な、誰かの反響やコメントをもらいたいというのが、『小説家になろう』に登録した理由である人も多いと思います。


 そして、読者もまた、創作者であり、同じことを考えてる同じ人間だということを知る。


 中国の戦国時代の戦略家で有名な『孫子』説く「彼を知り、己を知れば、百戦して危うからず」とも言われています。


 そして、戦略というより、自然に周りに感謝できたり、逆に自分の弱みを見せて、劉備玄徳のように諸葛亮孔明を三顧の礼で対応することで、相手に助けてもらう力は、大事だよねというお話でした。AKB神対応です。


 最強の主人公も最初はソロでゲーム攻略ていますが、ヒロインと『パートナー』になって、仲間と『パーティ』を組んで、巨大な敵に立ち向かっていきます。


 人の才能には限界があり、チームを組むことで力を補い合うというのが理想ですね。

 


 次回は『時間戦略編』になります。そろそろ、有名小説家の作品論、創作論なども混ぜていこうかとも思っています。









(あとがき)



人狼戦記~少女格闘伝説外伝~ 坂崎文明

https://www.alphapolis.co.jp/novel/771049446/455173336



 アルファポリスのライト文芸大賞ですが、結局、旧作の続きを書くことにした。


 上手くアレンジすれば「亜人」みたいな話になるのですが、もうひとひねり、ライト文芸要素も入れて何か出来ないかと思ってます。


 ビブリア堂古書店の一話が無料公開されてたので読んでみて、やっぱり、傑作だし、続きを読たくなったので読んでみようか思います。



2018/3/30 19:20 

https://www.alphapolis.co.jp/novel/771049446/375169170/episode/978566


2014/01/18 01:49

https://ncode.syosetu.com/n4163bx/29/

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