少女聖戦物語
グレースバーク・ヘンドリック
第1話 7人の聖女
まだこの世界に大いなる闇が蔓延り、魔の者達が人々を恐怖で支配していた時代。
そんな邪悪な力を断つべく7人の、力を持った少女達が立ち上がった。
剣聖フランチェスカ・バローネ、賢者クリステル・ヘルマー、豊穣のミレイア・サントライユ、射手ベアトリクス・サンドフォード、歌姫カロラ・デラクレス、守護者ジャネット・ストラウク、そして治癒者アンナ・トラブスカ。
後の世で「聖女」と謳われる彼女達はお互いが別々の力を有していながらも、力を合わせ強大な敵に戦いを挑んだ。
フランチェスカ、クリステル、ベアトリクスそれぞれが剣、魔法、弓に優れ、その攻撃は闇の者を薙ぎ払い、防御魔法に秀でたジャネットが敵の攻撃を跳ね除け、ミレイアが荒廃した田畑を復活させ、カロラの美しい歌声で人々の心を落ち着かせ、そして心優しいアンナが傷ついた彼女らや人々を癒した。
そうして長きに渡る闇の者達との死闘の末、彼らを封じ込めることで終止符をうった。
そう、彼女達自身を依代として、彼らを封じ込めた。
それから数百年の月日が流れた。
世界はあるべき平和な姿へと戻り、彼女達と闇の者達との戦いは物語として、今でも語り継がれていた。
私ことマリア・コヴァルスカもこの話を聞いて育った。
それと同時に彼女達、特にアンナ様に強い憧れを抱いている。
アンナ様のように心優しい立派な治癒者になるべくここグランヴェル魔法学院に通っている。
そして明日、私は晴れてこの学舎を卒業する。
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