問4-4 窓側か廊下側に並ぶ(まとめ)
窓側か廊下側に並ぶ座席位置
(例) ▨ 滝沢(5、3) ■ 白鳥(6、3)
□(教卓)
1 2 3 4 5 6 (x)
1 □ □ □ □ □ □
2 □ □ □ □ □ □
3 □ □ □ □ ▨ ■
4 □ □ □ □ □ □
5 □ □ □ □ □ □
6 □ □ □ □ □ □
7 □ □ □ □ □
(y)
好きな女子と、窓側か廊下側に並ぶ確率――。
0.79 %
四捨五入という、小技を使っても――。
0.8 %
……沈黙。
0.8 %
……唖然。
つまり、またしても現実は厳しいということだ。おお神よ! なんと残酷な。いや違う。数学よ! なんと残酷な。またしても、1% の壁を超えることができない。
もう計算しても、
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
駄無、いや無駄なのではないか。
――――……。
ある日の暮方の事である。一人の滝沢が、羅生門の下で雨やみを待っていた。
「恋の盗人になるよりほかに仕方がない」
しばらく、死んだように倒れていた滝沢が、死骸の中から、その裸の体を起したのは、それから間もなくの事である。滝沢はつぶやくような、うめくような声を立てながら、まだ燃えている蛍光灯の光をたよりに、校門の口まで、這って行った。
そうして、そこから、短いシャーペンの芯を倒にして、ノートの下を覗きこんだ。外には、ただ、黒洞々たる夜があるばかりである。滝沢の行方は、誰も知らない。
未完
つづく
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