第2話 夕暮れフラッグ
放課後という名の
甘美な時間
スタートラインの
カウントダウン
響けよ響け
強まるほどに
その距離はもう
鼓動の奥に
ガキ達を斬り
俺様は歩く
愉快や愉快
終わらないから
この関係はそう
崇高の次元
歩幅に揺らめく
落ちずの太陽
背中を探す
温度は去れど
あのマンションに入るだけ
インターフォンを弾くだけ
ん?
見覚えのナンバーを押す
眼下ののろまは何のつもり
見た事もない制服が
吸い込まれていくオートロック
量る価値も無い鼓動
平凡と唸るチェーンソー
恥を抱え
高度は上昇
エレベーターを時間差で降りる
その行く先を見る心臓
あの部屋の前を独り占めする
のは この俺じゃない
開くなと願った鼓動
その分だけ鳴り開くドア
無愛想なはずの
お馬鹿な笑顔が出てきた
誰だそいつは
何だおまえは
誰だ
何んだ
「何だお前らっ」
昼ドラみたいな一対二
「何だ
夜ドラみたいな二対一
息が出来ないなんて
知る事になるなんて
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