第291話夏休み最終日の苦悩
巷では今日が子供にとって夏休み最終日となることだろう。最近、青少年の自殺が増えていると聞く。それも夏休み明けが一番多いとのこと。まだ、生きるということの意味すら分からないうちに命を絶ってしまう。それは、とても不幸だ。どうにか自殺を思いとどまらせることはできないだろうか。
学校という空間はとても閉鎖的だ。一旦自分の役割が決まってしまうと、そのキャラを演じて生きねばならない。環境が変わらないので自分の立場も固定してしまう。だから、イジメられるとそれは長期間にわたる。クラス替えまでその役割は固定される。何かのきっかけでいじめが止んだとしても、心の傷は残る。難しいものだ。
正直に言おう。私はイジメたこともあるし、イジメられたこともある。だから今更偉そうなことは言えないのだが、こうも青少年の自殺が多いと聞くと何かを言いたくなる。もっとより良い社会になるのではないかと期待を持ちたくなる。
一番の解決法は、環境を変化させることである。クラスが固定化するから、イジメも固定化するのである。極端に言えば、一学期単位でクラスを変えてみるのもいいかもしれない。教師は大変だろうが。
それから、逃げ場がないというのも問題だ。学校でいじめられ、さらに家庭内で居場所がないとなると絶望的である。世の中、理解ある親ばかりではない。なので、学校以外の居場所を確保できる環境を整えることも有効である。
イジメられていたら、その環境から離脱できるようにする。そういう環境を整えるのは大人の役目だ。試行錯誤があっていい。もっと柔軟な学生生活を営めるようにしていただきたい。まず、大人が変わらなければ。
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