第218話至福の時

 ただいま、金曜の夜10時40分である。仮眠を一時間ほどし、元気を取り戻した。さて、これから元気よく夜更かしをしようという算段である。読んでいない本は山ほどあるし、YouTubeでクリスマスソングを聞くのもいい。動画サイトで映画を見るという手もある。ワクワクである。

 小腹がすいたので、赤いきつねを食べた。久しぶりに体に悪いものを食べる。とてもうまい。どうして体に悪いものはこうもうまいのか。世の不条理を感じつつ、舌鼓を打つ。余ったお湯でコーヒーを飲んでいる。飲みながらこれからの時間をどう過ごすかを考えている。まずは読書がいいかな。なにしろ途中で読むのをやめた本が山ほどある。kindleで買ったのだが、買う速度に読む速度が追い付かない。新聞の広告で新刊本が紹介されるとついつい衝動買いしてしまう。悪い癖である。しかし、本を買うという行為がそんなに浪費につながっていない。最近、外食をほどんどしないので、懐具合が温かい。本の衝動買い程度では、小遣いはなくならないのである。

 コロナの影響で巣ごもりすることが多くなったが、良い点として、読書をじっくりすることができるようになったということがある。災い転じて福となす。そうしたいものである。

 買う本の傾向として、ミステリーが一番多い。その次は時事を扱ったもの。それからエッセイである。ミステリーは何度読んでも飽きがあまりこないというのがいい。読むほどに、著者の論理が理解できて事件の真相に迫ることができる。時事を扱ったものは、賞味期限が短い。なので読み返すことがほとんどない。エッセイは読んでいて心が落ち着く。あるあるネタを披露されるとこちらもうれしくなるものだ。共感できる本といえばエッセイである。

 とまぁ、自分なりにバランスのよい読書をしていると思う。好みは人それぞれなので、本のチョイスに同意できない方もおられると思うが、読書は人それぞれ。趣味も人それぞれである。

 さて、ストーブをつけて、赤いきつねを食べてぬくぬくしたところで、じっくりと読書に取り組もうかな。夜は長い。

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