第158話引きこもり
私は引きこもることが好きだ。趣味と言っていい。休日前に食材を買い込み、用事を一切断り、ただただ休日を部屋で過ごす。なんとも至福の時よ。
そんな時、机の上に好きな本を積んで、まんべんなくちょこちょこと読む。音楽を聴きながら、読書をしつつ外部との接点を断絶し、ただひたすら内にこもる。
しかし、巷で言われる引きこもりは深刻なようだ。それは長期間にわたり続き、生活力を失い、社会的孤立をまねく。引きこもりが好きな私としてはとても同情する。そして引きこもるということの甘美さを知っているがゆえにその問題の根の深さをうかがい知る。
人間引きこもるということをしなければ、自分というものを考える機会があまりなくなるのではないかと思うのだが、どうだろう。引きこもることの負の面ばかりを見るのではなく、その創造的想像の場としての引きこもりの有効性ということにも着目していいかもしれない。
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