いろいろ考えてみた
ポンポコ
第1話ただ生きるということの意味
日頃文章を書く習慣がない。これを書きだしたのも、ある些細なきっかけからだ。だからといってこの機会を逃す手はない。あれこれまずは書いてみよう。
生きるということに意味や目的はあるのだろうか?ある人はそうだといい、ある人はそんなものはないという。私は生きることに意味はあると思う。なぜなら、ただこうして平穏に過ごしているだけで、まったりできるからだ。このことの意味はけっこう重要だと思う。快楽とはいえないまでも、心地よいという感覚はお金に換えられない。この感覚は生きていてよかったと素直に喜べる根源的な感覚だ。
あらゆる宗教はこの安心というものを得るために作られたようなものだ。
心地よく、安心できる状態では、大多数の人々は寛容で善人になれる。では、どうしたらこの状態を維持できるのか?答えは簡単。苦痛を避けるということだ。なにか苦しいことがあったら、さっさと逃げよう。逃げることが困難ならば、極力、苦痛を最小限に抑える努力をしよう。無理して困難に立ち向かうのは勇敢な行為ではあるが、安心した生活とは程遠い。安心した生活とは怠惰とはまた違う。怠惰ならば、ある種の罪悪感が伴う。
私は今、平穏にただただ無事に過ごせるように今日もひたすら無為に過ごす。
なんとも愉快なことよ。
さて、こうして前向きな文章を書いてきたが、私にも人並みに悩みはある。だからこうしてあえて事なかれ主義を主張する。今まで散々社会で戦ってきた身としては、逃げるが勝ちという陳腐な言葉が身に染みる。そう、真理とは陳腐で些細な言葉で表現できるものだ。だから昔の人々が紡いできた言葉を大切にしよう。
だから私は今日も古い本を読むことにする。そこには生きる知恵がふんだんに散りばめられている。人は言葉を使うことにより、こうして安心を得ることができるようになった。ただただ感謝である。
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