第2話 趣味合はず

「趣味は何ですか?」「普段何してる?」

上記の質問は学生として、いや人生で一度は

聞かれる定番の質問だろう。一言で相手の 

プライベートを聞ける便利な言葉だ。

だが、私からすれば悪魔の言葉だ。クラスで

最初に行う行事であるオリエンテーリング

机を動かし2人あるいは4人、その中には

私たちのような陰の者(俗語だと陰キャ)が

紛れ込んでいる。同志よ、ここで上手く

周りに共感を得られるような返事をすれば

めでたく陰者から卒業あわよくばクラスの

表舞台に1年間過ごせる。さぁ同志よ

明るい未来へ行こうではないか......



「どうせ ことしも ひとりぼっち」

(蒼穹のファフナーから抜粋・改変)



 咄嗟に上手い返事が出来るなら私も

同志たちも苦労することはない。

哀れ、先程の同志は私のように素直に

「ロボットとか調べてるよガンダムとか」

と答え1年間悲しいニックネームを吐かれ

ながらいじられるのは想像に難しくない。

(私の場合ガンダム主人公のアムロだった)

もしこれを読んでいるそこのアナタが

陰の者でないのならアナタの近くにいる

同志たちの話を面と向かって聞いてあげて

くれないだろうか。彼らは喋れない、変な人

という印象を持っている人が多いと思うが

実はそうでない場合が多い。不器用なだけ

であることもある。私が言いたいのは人を

先入観や一時の印象だけで決めないで欲しい

挨拶や仕事を頼むときにたわいもない話を

ぶつけてくれてもかまわない。私からすれば

相手を知るチャンスであり、クラスで話す

ことが出来る人を開拓する絶好の機会でも

あるのだ。この回で私が伝えたいのは

「人を一時の印象だけで決めない」ことだ


思った異常に長くなってしまった。

ここで筆を置こうと思う。






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