第26話模擬戦3

 俺はすぐさま魔甲を形態変化で翼を生やし、仮面を覆う。


 【身体超強化】【装備超強化】【超加速】【超回避】【全属性魔力超強化】

 魔力を纏う左手を地面につけ、横に直線を引く。



土流壁どりゅうへき

 ランク A

威力  土属性魔力+200

 地面から土の壁が出現する。

 この場合、下はマグマなので、マグマの壁なった。


「ドドドドドドド!!!!!」「ギャャャャャャャ!!!」


 衝突する水の龍とマグマの壁で、力は相殺される。

 水が高温のマグマの熱によって蒸発させられ、爆煙が辺りに撒かれる。

 運良く、俺達は無事だった。


「何て奴や、ゼル」


「上級魔法を糸も簡単に……凄いわ」


「たまたま運が良かっただけだ」



            *


 一方、魔術闘技場の観客席。

 生徒達が大画面のモニターでその試合の様子を見ていた。


「おおおぉ!!! すげぇぇななな!!!」


「水龍神はかなりの威力だぞ!」


「いや、土流壁……の方が凄い。」


 感嘆と驚愕の嵐に包まれた。


 Bクラス観客席。

 緑髪の眼鏡を掛けたミドロクは表情を崩さず、ずっとモニターを見つめたままだ。


「Aクラスの3軍で……これだけの実力があるのか。厄介だな……早めに潰すべきか」


 隣で見ていた数人の生徒達がにやりと笑いながら、立ち上がる。

          *


 火山ステージ。

 アリアは目を細める。

 今まで築き上げてきた日々の魔術修行の成果をあっさり崩されてしまったということに、魔術師として自尊心が傷つけられる。

 自分達の方が強いという驕りがあったのかかもしれない。


「やっぱり、Aクラス……強いですね。でも、水龍神を止めただけで、私達に勝った思わないでください。あなたたちが不利ということは変わらない」


 その通りだ。

 火山の熱で俺達のライフが少しずつ削られていた。


 アリア達はライフゲージが削られていない、答えは水龍に常に守られていては熱ダメージは一切受けていない。

 持久戦になればなるほど俺達の勝利は無くなっていく。

 

 ユウラは紫色の魔甲を纏っているのは【紫苑豪奢シオンゴウシャ】。


 ランク C

紫と黒を基調とした鮮やか色彩を放つフォルム。

 旧型フランクジャナイズ製。専用型。

 攻撃方法が鎖付き曲刀使うのに適している魔甲。

 自由自在に使用し、敵を翻弄し、鎖は蛇のようにくねらせ、攻撃方法が読めないのを特徴とする。

 性能

攻撃力+300

魔力+100

 敏捷力+100

防御力+100

全魔耐性+50

魔術構築力+100

魔術放出力+100

 追撃力+100


 レーク=ユウラ

戦闘レベル130 HP300/300MP200/200


 すると、ユウラが右手の鎖付き曲刃を、クロテアへ投げる。


 【身体強化】レベル5【装備強化】レベル5【魔力強化】レベル5


 クロテアの魔甲は、【蒼幻影アオゲンエイ

 ランク A

 深海のように濃い青をしたフォルム。

 右手には巨大な茶色杖。

 攻撃方法は杖から魔力を放出したり、剣技として使用できる。

 新型エルグランド製。特殊専用型。

 高価な魔術の特化の魔甲。

 やや防御力に不安がある。軽い魔甲なため衝撃も吸収しやすい。

 性能

 魔力+300

 雷属性魔力+200

 防御力-200

雷魔耐性+300

 全魔耐性 -100

魔術構築力+100

魔術放出力+100


オルガネスト=クロテア

戦闘レベル150 HP400/400MP300/300


 ユウラは鎖の刃を自由自在にくねらせる攻撃をしていく。


雷電サンダーブラスト!!!!」


 クロテアは杖から電撃を放射して、雷は自由自在な動きで、刃を蹴散らす。


無数鎖刃チェーンクロニカル!!」


 ユウラの機体から無数鎖の刃が出現し、無数の鎖の刃は迫る雷電と衝突する。

 鎖の刃と魔術の応酬が始まる。


「ガンッ!! 勝てんと思ってるでやんすか!」


「ビリビリ!! 驕りをする者は愚か者なのよ!」


「ガンッ! ビリビリ! ガンッ! ビリビリ!」


「そうでやんすね!」


 無数の鎖の刃が上空に上がり、急降下し、思いもよらないスピードと方向、鎖の数が襲来してくる。

 焦りを見せるクロテアは即座に攻撃属性を変更する。


溶岩エクスプローション!!!!」

 

 ランク C

威力  火岩属性魔力+50

炎属性魔力+50

土属性魔力+50

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