会話の縁から彼らを眺め、力になりたいと思う者

俺の笑顔は全てハリボテだ。でも、そこで笑っていないと、彼女に近づくことすら出来ないのだ。


彼女は幼馴染みだ。でも…婚約したわけでも、親がそれを薦めている訳でもない。


ただ、幼馴染みだ。



彼女はクラスのリーダー陽キャと恋仲だと噂されている。


…俺は彼女が好きだ。だけど、釣り合わないから…

僕は、いや、俺は彼等を応援する。


でも、その男はなんでも彼女を肯定する。周りもそう。



ただのエゴだ。でも、彼女の為に何かしたくて…気付いたら反対してる。


他人の発言は異義を唱えるなんて出来ない。

でも…彼女にはできる。きっとそれが…それだけが僕の強みなんだろうって思って、いつも意義を唱える。



そして今日も…笑う彼女を眺めながら会話の縁でハリボテの笑顔を張り付ける。

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