好きの証



「例えば、地震が起きたときにあなたは私を守ってくれるの?」

という君の問いに僕は答えられなかった


「“人生のパートナー”とは“人生のレスキュー隊員”なのか?」

なんてことは僕には言えた義理ではなかった



ついぞ

僕が納得している言葉は

君を納得させる言葉にはならなかった



ただ

君が好き



誰かのヒット曲のサビに出てくる言葉だったけど

君に口ずさまれることはなかった


無責任にも本当にそれだけだったから

僕の“好きの証”を君は好きじゃなかったんだろう





君は守られていますか?

君は好かれていますか?



君は好きですか?





ところで


君の“好きの証”はなんですか?





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