詩繍 ～Hallelujah流星群～

pieces

そう　

それは　僕がとても苦手なジグゾーパズル

それでも　苦労して作り上げていったのに

肝心な部分のピースが足りない

しかも　ひとつやふたつ　じゃない

いくつも足りないことに　ため息をつきながら

それでも　思い出しながら　

いろいろなところを探したよ

座布団の裏

カーペットの裏

クローゼットの中

本と本の間

もしや　と思い　足の裏まで…

だけど　どこにも見つからず

ついには　思い出すことにも疲れて

それでも　足りないままのパズルをそっと袂にしのばせ

時々　眺めてはいたのだけれど

不思議なもので

君とあの日に会って以来

見つからなかったピースが

どこからともなく現れて

面白いように

パズルの空白を次々と埋めていった

会話をしては　現われ

笑顔を交わせば　はまり

唇を重ねれば　埋まっていった

新たに空白を埋めたピースは

少々　日に焼けたパズルの中で

目立ちすぎるくらいに

真新しい輝きを放ってはいるけれど

もう　その場所を離れることはないだろう

きっと