其れはあなたの為です。(廃棄:🉑)

暗闇研究所

~

怪し気なその道があった。

私は気になり歩いていく、何も無いのかと思いつつ道端にある標識を見ています。

それは愚者が目立ちたいが為に書いたような電話ボックスがあった。

電話ボックスは何を考えたのか、私のようなでくの坊的な存在に手招きをしてきたのだ。

その手招きする手の動きは実に妖艶で美しい。

私はそんな妖しくも美しい手に手招きされ中に入っていく、中は愚者が見る未来のような感じで真っ暗闇だった。

少しずつ、何かが蝕まれ、腐食し、壊れていくのが分かった。

早くここから出なければ、・・・。だが、私の体は動こうとしてくれない。

電話ボックスも私を逃がさないようだ。

私は「逃げたい」と強く思ったが同時に「ここで囚われ続けるのもいいかもしれない」と思っていた。

私のような、何もできない社会のクズはそのまま飲まれてしまえばいいのではないか?

ここから脱出して、また会社に迷惑をかけ、社会に損害を与えるのか?

なら、私はここでとらわれて、皆から忘れられた方がよいだろう。

何故なら・・・、

其れはあなたの為です。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る