弱気の虫

何とかするんだと言い聞かせた端から

弱気の虫が顔を出す

もう駄目なんじゃないの?と

小さな棘みたいな声が

耳に忍び込んでささや


踏ん張らなきゃ

笑えないとしても

せめて顔を上げて


なんで次から次から

持ちこたえたと思ったものまで

きしんでいくのだろう

空元気が効かなくなっていく

息が苦しいよ


踏ん張らなきゃ

わたしが崩れたら

誰が守るんだよ


弱気の虫は手強い

なかなか追い払えない

どうすりゃいいんだろうね

特効薬なんてない

胃はキリキリする


踏ん張るよ

だってさ、わたし

母さんだもの


あんたたちの


母さんだもの

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