母を想う詩

触れるもの全てが怖くなり

何処にも掴まりどころがなくて

まるで宙に投げ出された様な

こんな頼りない夜には

あなたを想ってしまいます

お母さん

不思議なことに歳を重ねる毎に

あなたが居てくれていたらと

そんな想いに駆られます

いい歳をしてと笑われそうだけれど

お母さん

それでも人は助けを求める時に

無意識にその名を呼ぶのだと

何処かで聞いたことがあります

わたしもきっと

あなたを呼ぶと思います

気の弱くなった娘を叱ってください


あなたがわたしを産んでくれた日が

またやってきます

歳をとってもあなたの前では

ずっと娘です


お母さん

お母さん



お母さん。

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