怪我をして

石を投げられて

怪我をして

かなり傷んでズキズキと疼いて

うずくまってとにかく

痛みが去るまで耐えて


やっと少しおさまった頃に

何故だか、また飛んできた石

投げ返せばキリがなくなるから

またうずくまって

黙って独り、傷を覆う


石を投げ返したいとは思わないけど

あなたがこの理不尽さを

一緒に怒ってくれたらいいのに

上手く伝えられなくて黙っているから

あなたは知らないのだけれど


あなたが、この傷に気づいて

その手で、この傷口を覆って

涙を落としてくれたなら痛みも和らぐのに

痛かったねと一緒に泣いてくれたら

わたしはそれで救われるのに

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