お猪口の気持ち

ちょっとびっくりしてしまった

忘れて無かったことにするのは

された方だと思っていたけど

した方がこんなにアッケラカンとは

驚いてシャックリが出た


わたしならあのやり方はしないと思うけど

あれだけの言葉を投げつける時は

それなりの覚悟が自分にもあってのものだと

そう捉えていたのだけれど

あれは普通の挨拶みたいなものなの?


世間とわたしがズレているのかな

それにしても少なくとも

わたしにも人並みの感情というものはあり

納得したのではなくて大人として

苦い気持ちを何とか呑み込んだのだけど


不快な思いをしたのではなかったの?

なのにまだどうして関わろうとするの?

糾弾の後の手のひら返しは

わたしを正して許してあげたから?

ここはわたしが感謝して喜ぶ所なのかな?


納得のできる

きちんとしたやり方で来られたのなら

こんな戸惑いはなかったと思うんだけど

いや、でもこう考えるのも

わたしのお猪口並の小さな器のせい?


正しいか正しくないかはわかりません

ただ、申し訳ないけど今思うのは

もう、わたしに触れないで欲しい

それをいう権利は、わたしにも

少しはあると思うのです

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