傷のあと
腫れがひいて傷口が塞がった指先は
皮が厚く硬くなっていて
ああ、こういう風にして
自ら守っているんだなぁと思う
傷口を大事に
怪我をしないように
そんなこと言ってられない
そういうのは無理なわけだから
上手くできているもんだ
そんな中で何とかやっていく為の
身体の知恵は
見習わなくてはね
寂しいという感情を
できるだけ遠くへと投げ捨てて
気づかない振りを決め込む
臆病者だと責めないで
あなたが思っているよりも
ずっと
わたしは強くなんてない
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