焦る心を撫でながら

遅れることを恐れずに

あせる心を撫でながら

まずはひとつを大切に

結構これが難しい


力を抜いてといわれても

どうして抜くのかわからずに

考えること小一時間

その時点でもう全身ガチガチ


一周まわってウガーっと言って

地面にそっと寝転がる

そっと、のところはご愛嬌あいきょう

小心者の精一杯


それでも土のひんやりは

こもった熱を逃がしてくれて

おやおや、不思議にトロトロと

ああ、空があんなに高い


遅れることを恐れずに

あせる心を撫でながら

大丈夫だよと言い聞かせ

休み休みに歩いていこう

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