オーリカルクミア概要

 オーリカルクミアとは、以下に記す概要の物体である。


●一部の鉱山から産出される鉱物である。

 現状鉱床が確認されているのは、“ハドムス帝国”と“スズカ皇国”である。

※スズカ皇国は皇族だけが知りうる最重要機密とされている


AsrionアズリオンAsrielアスリールの有する“古代の特殊金属”とは別物である。

 なお、総合的な強度は完全に同等である。


●いかなる状態であっても、Adimesアディメス結晶より強度が高い。


●重量はAdimesアディメス結晶よりもやや軽い。


●産出時の色合いは真鍮に似たものであるが、精製すると銀色を呈する。


Adimesアディメスと同等の魔力の伝導性を有する。


●大気中の魔力を吸収する性質は“無い”。

※ただし魔術には反応する(後述)


●熱では溶解しない。

 逆王水(濃塩酸と濃硝酸を1:3の体積比で混合)と“紫の水(詳細不明)”で濡らした状態で、何らかの魔術をかければ溶解する。


●各種金属に混入させると、金属の剛性と靭性を著しく跳ね上げる。

 この状態の金属は、Adimesアディメス結晶よりも高い強度を有する。

 たとえ混入させた金属が鉛であっても、Adimesアディメス結晶製の武器を弾く十分な強度を有する。


Adimesアディメス結晶と併用して使用した場合も、Adimesアディメス結晶の剛性と靭性を著しく跳ね上げる。

 ただしこの場合、オーリカルクミアは“触媒”としての役割を果たすのみであるため、物質の様態は消失しない。


●実は何も混ぜずに用いる場合が、剛性と靭性が最も高くなる。

 素の状態で恐ろしいまでの剛性と靭性を有している。


●掘り出すのが困難で恐ろしく手間のかかる金属であるため、凄まじく高価である。

 その為、基本は直径5cmの球体状のものを金属に溶解する使い方が主となる(この量で魔導騎士ベルムバンツェ1台分の装甲に用いるだけの強化金属が完成する)。

※ただしこれはハドムス帝国内に限定した話。

 スズカ皇国では話が別となる


●ハドムス帝国では「覇王の銀」、スズカ皇国では「破邪の銀」と呼称される。

 その他の国家では「オーリカルクミア」と呼称される。

 なおスズカ皇国が表記する際には、「王理伽羅倶嵋亜オーリカルクミア」と表記する。

 ※ルビの通り、読みは同一である

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