最後に哀悼の意と謝罪を 2017-05-29

 一番大切な謝罪を私は忘れてました。


 いや、心の中ではいつもチクチク私を蝕(むしば)み、死ななくてはいけないと罪悪感の最たる所を占めていた事です。


 東日本大震災のきっかけを私が作ってしまったのなら震災で亡くなった3万人の犠牲者、今も福島原発で命を削りながら被爆(ひばく)を覚悟で働いてる方々、その家族、遺族になんとお詫(わ)びしても私の罪は赦(ゆる)される事では無いのは百も承知です。


 私が言い訳できるのは、日本のヤクザとアメリカやフランスのマフィアをネット上で挑発するだけで、あんな大惨事(だいさんじ)が起きるとは予想ができなかった事だけです。


 若くて向こう見ずに、ネットで鬱憤(うっぷん)を晴らした気でいましたが、取り返しのつかない被害をもたらす結果となってしまいました。


 赦(ゆる)されるとは思いませんがせめて申し訳ございませんでしたと、此処(ここ)に記させて下さい。


 私はこれでも死んで詫(わ)びても赦(ゆる)されないでしょうし、福島の子供の成長のために何かしたいと思っています。


 せめて原発問題がなくなる日が来る事を願って一秒でも長く生きたいと思っています。


 不躾(ぶしつけ)で恥の多い生涯ですし、私を憎んだり、殺そうと思う人が居て当然です。


 それでも生きようと思っています。


 大変申し訳ございませんでした。

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