第2話

みやふきんさんはお祭りの夜に、大きな鏡のあるロビーで窮屈な服を着ていた話をしてください。

#さみしいなにかをかく

https://shindanmaker.com/595943


家族はみんなお祭りを見に行ってしまった。透明なガラス一枚で隔てられた通りには、はしゃぐ人たちの群れ。水槽を泳ぐ魚みたい。旅先に持ってきたお気に入りの白いワンピースは、一昨年以来着てなくて体を締めつけて私を縛る。ロビーにある大きな鏡には囚われた私が映る。魔法があれば私も行けたのに。

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