第23話 門名診療所受診
「4時半は、まだ早いですものね」
小谷と島部が頷いた。
「まだ矢澤施設長とは、連絡がつかないのですか?」
そう新島村が訊ねた。
「やっと少し前に電話☎️がかかって来たよ」
島部がそう答えた。
「今頃?」
「バイブモードにしていたから、気づかなかったんだとさ」
電話☎️が鳴った。小谷が電話☎️に出る。
「お電話☎️ありがとうございます。グループホームにじいろ🌈です」
島部が大きな欠伸をした。いくら金💰のためとはいえ、歳を取ると年々夜勤勤務は大変だろう。
「あっ、はい。はい。わかりました」
「誰から?施設長から?」
島部の問いかけに頷いた。
「日勤は、新島村さんですね。わかりました。‥‥わかりました」
そう言って小谷が、電話☎️を切ると、島部と新島村をそれぞれ見て言った。
「門名診療所🏥まで、鰐浜さんを連れて検査を受けに行けてさ」
「日勤の人がですか?」
島部の問いかけに小谷が頷きで答えた。
新島村は、少しガッカリした。受診に行かなくてはならないのか。午前中は、受診に行くので潰れるからラッキーなんだろうが、門戸医師🧑⚕️が苦手だった。とにかく医者らしく見えない。
肌がゴルフ⛳️焼けか何かわからないが、日焼けしていて、インプラントをしているのだろうか。真っ白な歯🦷をしていて、更に茶色が付いたレンズのメガネを掛けている。おまけに細身の筋肉質で、鼻👃の下には熱帯雨林に棲息するようなゲジゲジみたいな髭🥸を生やしていた。外見は、医者🧑⚕️というよりAV男優みたいに見えた。
噂によると、離婚を3度していて、3度の結婚💒とも自分の診療所の看護婦に手🫴出したそうだ。1度目の妻も、診療所の看護師に手🖐️を出したというシチュエーションはよくわかっているから、「あなたは、私と結婚💒をしたやり方と同じ方法で、あなたの職場で他の女に手🖐️出したのね」と、余計に呆れられ嫌われてしまったらしい。
同じやり方、口説き方をする最低な男👨は、更に2番目の妻との離婚でも同じやり方で離婚、結婚💒を繰り返したらしい。側にいるだけで、何か妊娠させる事が出来そうだ。シャケ🐟が、卵🥚に精子をかけるみたいに。
漆原に声を掛け、車椅子👩🦽に乗り替わってもらう。
「大丈夫ですか?」
漆原をは、何処が痛いのかわからないが、ベッド🛌にねそべりながら端坐位になる際、痛みで苦悶の表情で顔を歪めていた。その痛みで嫌がるのを、受診のために車椅子👩🦽に座ってもらう前に、まずはトイレ🚽に誘導しなくてはならない。
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