第4話 介護福祉士

また訪問介護の仕事は、雨☔️が降られると、合羽の脱ぎ着が嫌だったし、靴下🧦が濡れる気持ち悪さの中で仕事をしたくなかった。訪問先にも中が濡れた靴を履いて行くのは気を使う。それだけではない。自宅というプライベートな場所に行くのだ。


利用者によっては凄く汚れている家もあり、部屋に犬🐶のフンなどがまるで何かのオブジェのようにそのままあるとか、訪問者の便失禁など恐ろしい部屋💩もあった。また訪問先によっては、料理🍳をしなければならない事もあるのだが、それが苦手だった。


まさか利用者にカップヌードル🍜や、インスタントのお茶漬け🍚を提供する訳にはいかない。😭また訪問介護の時間に、それを忘れて外出されると、介護をしてないのでお金💰が派生しなくなる。つまり、給料が事業所からの持ち出しになるということだ。新島村にとって、とにかく訪問介護は不得意な所あり苦しかった。


根本的な問題として、給料💰を上げるには介護福祉士になるしかない。資格手当として20000円〜30000円は貰えるようになるだろう。しかし、それでも世間の同年代よりも給料💰もはるかに安い。


またおまけに介護福祉士の試験を受けるには、3年間の実務経験が必要で、それが無いと試験さえも受けさせてもらえない。新島村は、介護福祉士の試験を受けるためには、あと半年我慢をしなくてはならない。


今は介護福祉士の資格手当が貰えないため、給料💰を増やすには夜勤があるところを探して転職するしかないのだ。て来たのだ。夜勤を1回する度に貰える夜勤手当5000円を目当てにしていた。6回夜勤をすれば、3万円になる。同じ日数をデイサービスで働いたとして3万円から違って来るのは大きい。


それなのに、何故か色々な事情もあるのか、折角転職して来たのに、未だに夜勤勤務をさせてもらえなかった。一体何のために、グループホームに来たのかわからない。何故なんだろう?


男性職員で夜勤をしていないのは新島村と新人の澤村元気の2人だけだった。澤村は、隣りのユニットにいた際、106号室のパーキンソン症状がある利用者の漆原忠夫を転倒させてしまい、大腿骨骨折の事故を起こしてしまった。幸い漆原は、数週間のリハビリを経て病院🏥から退院後歩けるようになった。


下手をするとこのまま歩行困難になっていたかもしれない。施設🏠側が治療費を払っただけでなく、退院後の漆原の生活が一変し、余計生活の質が悪くなっていたかもしれないのだ。他の職員に多大な迷惑をかけてしまったし、精神的にも支えてもらった。一から介護を見直すようにと小谷祐樹リーダーに指導を仰ぐ事になった。



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