第52話 小規模多機能管理者平政政子

「応援合戦は、昼食後、ボーリング場🎳併設のレストラン🍽️でやるのよ。ボーリング🎳がダメなら応援団でどうよ」

服部が、『是非参加しなよ』的な表情で言った。

「そうなんですか?」

新島村がそれに答えると、服部が大きく何度も頷いた。


「他に何チームくらい参加するのよ?」

新島村がそう訊ねた。

「3施設あるし、各部署2グループずつ出せるから14くらいかな?参加するメンバーがいなければグループが成立しないから、実際はもっと少ないでしょうね」

「横森君はどうするの?」

「まだ2ヶ月くらい先だから、参加するかどうかはまた考えておきます。ではお先に」

そう言って、横森は眠そうな顔をしながら帰って行った。

服部は「お疲れ」と横森に言いながら見送った。そして新島村に、呟くように言った。

「何かボーリング🎳大会になると、五十いそちゃん、張り切るのよね」


「何故なんですか?お父さんに会えるからですか?違うのかな?」

「新島村さんは、知ってた?」

ニヤリ😁と服部が笑った。

「いいえ。今横森さんから聞いて、初めて知りました。まさか東谷理事長が、お父さんだったとは。理事長自体よく知らないけど。普通は簡単に気付きせんよね。五十川さんとは、苗字が違うし」


「小谷リーダーのグループホームチームと、2チームずつ五十いそちゃんの小規模多機能チームとに別れるのよね」

新島村は、やっぱりそんな分け方なのかと、少しがっかりしていると、服部がニヤリ😁と笑いながらこう言った。


「ボーリング🎳だけじゃないから。大会の昼食時間にボーリング🎳をするメンバーが、自分で自分を応援📣するのもおかしな話なやけど。どっちしろ金💰一封出るからさ。優勝🏆賞金💰欲しくない?」

「欲しいですけどね」

服部がやっぱりそう訊ねるかと「うんうん」と頷いた。


「小規模多機能の職員で、ボーリング🎳する人は少ないから1チームしか作れないだろうけど、規模多機能の管理者の平政政子さんが、昔プロを目覚していた事があってボーリング🎳めちゃくちゃ上手いのよ。他の小規模多機能の職員はボーリング🎳する人がただてさえ少ないのに、そんなん見たら余計気が引けて参加しないのよ。平政さんは、下手でもそんな怒る😤人ではないんやけどね。せっかくボーリング🎳が得意な人がいても、メンバーがいなくては1グループが組めないので試合出来なくなるのって皮肉よねー。で、五十いそちゃんからグループホームで誰か参加して欲しいとお鉢🪴が回って来た訳よ。新島村さん、五十いそちゃんのチームに入らない?」










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