M〜転生に憧れたドMの隷属転生物語

第19話理由

「はぁ！？」

ミューのその声が響き渡った。

「嫌だ！絶対に帰る。」

「ミューさん？外はくらいですよ？」

「知らないよ。帰るわ！」

（なにがそんなに？）

「まぁいいじゃないか？この辺はゴブリンが多い。夜に出歩くと.......」

リョーがそう言うとミューは、嫌々ながら承諾をした。

「じゃあ、ミューは、自分の部屋で、ミズキ君は.......」

リョーが言いかけると、

「ミズキ！私の部屋に来なさい。」

ミューは、遮るように言った。

「は、はい。」

リョーは、笑みを浮かべていた。

部屋につくとためいきをついて、ミューが、語り始めた。

「あいつ、シスコンなのよ。あー、あんたの国にもこの言葉あった？」

「妹大好き～的なやつですか？」

みずきが尋ねると、呆れた顔をして頷いた。

「家出の原因には、それもあるの。」

「そうなんですか。」

すごく納得してしまうミズキがいた。

「とにかく明日は早く起きてさっさと帰るわ。」

「アオは？どーするんです？」

アオは、もういいのか？と、思い聞く。

「正直連れて帰りたい、と思ってる。」

と、頭を抱え

「兄に提案をするわ。」

そう言って何かを考え始めて。数分後

「もう寝るわあんたも寝なさい。」

「は、はい。」

（一体何を考えたんだろ？）

疑問に思ったが、朝が早いと聞き急いで眠りについた