花びらをひとつ拾う

無色不透明

コンクリートにへばりつき

 河原に1人、制服姿の少女が仁王立ちしていた。だからといってどうということはない。河原には少女はいっぱいいる。犬の散歩をするおじさんもいっぱいいる。だが仁王立ちする少女は1人だったかもしれない。

 少なくともその場には。

 そしてその少女は

 白石咲は今、人生というものについて考えていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る