第2話 吐息
真夜中の空気は凛としている
ぴりり と張りつめて つん と冷たい黒の空気
人の気配もなく 全てが静か
この中にいるのはあたしだけ
この凛とした空気の中に
ほうっと そうっと ゆっくり
吐息を混ぜる
白いほわほわの息は
一瞬で消えたように見えるけど
その空気の中には
あたしの息と あたしのオモイが混じってく
何してる? 聞こえてる?
覚えてる? 感じてる?
ゆっくりでいいの のんびりでいいの
夜が明ける それまで
消えないで? 残ってて?
あたしのオモイが混じった吐息に
誰かが気づいてくれるまで
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