UGN特殊感染症対策部

イェーレミー

UGN特殊感染症対策部 報告書 LEVEL1

UGN特殊感染症対策部 報告書

1. UGN特殊感染症対策部とは

 UGNに新設された部署である。部長はティナ・ソフィーティア。特にUGNのカバーストーリーを流布させる活動をしている。ただし新設された部署とはいっても、UGN中枢評議会穏健派の中心となっているテレーズ・ブルムが、FBIから前身である特殊感染症対策部を部署ごと異動させたという前例のない特殊な事例となっている。


2. FBI特殊感染症対策部とは

 現在のUGN特殊感染症対策部の前身で、その名の通りFBIに存在した対オーヴァード用の部隊であった。通称O課。長官は現在と同じくティナ・ソフィーティアが任されていた。当時のアメリカ各地でUGNと協力し捜査に当たっていたが、優秀な手腕を持ちながら手柄は全てUGNに取られていたため、これといった成果を上げられていなかった。この状態を惜しいと考えたテレーズ・ブルムがティナにUGNへの異動を提案。しかしティナは自分だけが行くことはできないとこれを拒否。テレーズ以下数名が会議し、部署ごとUGNに異動という前例の無い提案が可決。その案を元にテレーズが再度ティナに提示したところ、これを条件付きで快諾。所属がFBIからUGNへと変わる。


3. 当時のFBI特殊感染症対策部がUGNに飲ませた条件

 ①UGNに所属し秘密などは守るしUGNに偏るが、オフの時にFHと出会ったとしても何もしない

 ②配属場所はUGN本部の特別支部とすること

 ③一人もメンバーを左遷してはならない

 ④できるだけ協力はするが、協力できないときは協力できない


 これらの条件をテレーズ・ブルムを相手に呑ませたところから、手腕は相当なものであるということが窺える。特に①の条件に関しては、当時のメンバー九人の内三人が現ゼノスリーダーの都築京香と個人的な繋がりがあるらしいこと、FBI時代にFHとUGNの共通の敵を相手するときにFHとコネクションがあったために情報もスムーズに得られたことが関与していると考えられる。


4. UGN特殊感染症対策部メンバー

 

部長 ※ティナ・ソフィーティア   

   ※フェル・ソフィーティア

   ※リンネ・ベルリオーズ

   ※ゼーレ・フェンリア

   ※チイ・レウラ

   ※紅葉 雪音

   ※紅葉 うぐいす

   ※ハル・サティ

   ※エフィー

   神藤 天音

   絢瀬 菜緒

   カシウス・クローフィア

   ティファレト・フロレンス

   ○ミキ・ティアーユ

   〇ティエラ・クロニエミ

   〇フィーリア・フォル・フェシラール

   〇フレイス・イクシリス


  ※ 旧FBI特殊感染症対策部メンバー

  〇 報告書作成中に判明した新規配属者


5. UGN特殊感染症対策部の価値

 FHとのコネクションがあるとはいえ、そのコネはオフシーズンの時にしか使えない物のみで構成されているらしく、例えばスイーツに目がないと言われるヨハン・C・コードウェルのスイーツのメモ書きであったり、都築京香に関係があるといわれる謎の石などであったりする。そのため、FHやゼノスの情報を吸い出せるのではないかという期待がある。

 しかしFHやゼノスとの関わりがあるということは、「彼女らがUGNでスパイ活動をするために所属したと考えられる」と声高に叫ぶ人間がUGN日本支部や中枢評議会に一定数居ることもあり、「裏切り者《ダブルクロス》」と誹られる場合もある。そのため、彼女達に対して良い顔はできないだろう。

 だが見るべき点はそこではない。重要なのはUGN以外にもFHやゼノスとも会話ができるという点だ。例えば少し前にディアボロスがUGNと協力したように、ある街でUGNとマスターエージェントが協力したように、共通の敵や利益が一致すればその場で協力することが可能なことが判明している。この点においては他のUGN支部やUGN本部、中枢評議会をも上回っている。この有意性においては他の追従を許していないため、UGN日本支部長である霧谷雄吾は「人とオーヴァードの共存」という自身の理念をさらに上回る「人とオーヴァード、オーヴァード同士の所属を超えた共存」のテストケースになり得るのである。

 願わくば、UGNとFHの橋渡しとして胃痛役として今の霧谷支部長のようにならない事を祈る。

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