第44話 ダンジョン!?

 所でさーその神様でも探知出来ない物ってなんな訳?


(自然から発生した物に限るから恐らくダンジョンかもしれない。)


 だ、ダンジョンだってぇ!!そんなんあったの?


(え?あるけど知らないの?前の世界はなかったわけ?)


(え?普通にありましたよ?)


 え、あったの?何で教えてくれなかったんだよう!


(……えと、飼い犬生活にダンジョンが必要だったのかなーって?)


 ……ま、まぁないっちゃない…


(どーせここみたいにぐーたらな生活してたんでしょ?)


 そーですね!でも戦争とか魔獣とかー居たもんね!スライムさんと戦ったんだぞ!


(スライムだけ?え?マジで?)


 だってー千代さんの結界がチートでスライムさんしか出なかった……。


(へぇーならダンジョン行ってみれば?)


 どうやって!?転移で抜け出しても夜しか無理なんだけど!


(そう言われてもさぁーあたしにはどうもにも出来ないんだけど?)


 うー!くそー!前の世界だったらセリさんにでも連れて行って貰えたかもしれなかったのにー……


(ミネルバ?セリって犬の事情知ってたの?)


(はい、千代さんという巫女が居たのでそれ関係で知ってたんですよー)


(んー?ならさここでそう言う人見つければいいんじゃないの?)


 ここの冒険者に?馬鹿しか居ないじゃん?勇者も消えたし選択肢がないよー。


(ぼ、冒険者ね……うう、何でこんな街になったんだろう人間って分かんないわー)


 勇者ポンポン呼ぶからだろ……


(ぐっそれはそれでしょうがないし、それに釣られた人間が悪い!)


 今回だけは反論できんわ、本当に人間ってくだらねー。


(ちょ!聞いた!?勝った!?うえーい!)


(先輩……相手は犬ですよ)


(中身人間って言ってたじゃん!)


(やめましょうよー大人げないですぅ)


(あっあんたにそんな事言われるなんてっ超ショック!)


 五月蝿いんですけど?


(あんたが言い出した話題でしょ!)


 もーみーちゃんもぴーちゃんも起きたじゃん、全く。


「ウミゥ?」だんじょんってなに?


「ピィ」うるさいのはいつもだし


(……ご、ごめん、みーちゃんには危険なトコだから駄目だよ?)


 んだと?馬鹿チートなめんなよ!


(……ご、ごめんなさい……馬鹿で)


 あーダンジョンかー行ってみたい、スライムさん以外も見たいお……


(ちょっとミネルバー相談タイム)


(はーい)


 むぅ、副店長つれてく?鑑定しかないけど精神攻撃とか効くかな?


「ピィー」おにぃ、おちついてー


 だ、だよねー?はは冗談ー!


 はぁ……冷静になろう、俺の正体を明かしてもいい相手?マドロンさん……却下、ここに来る冒険者?はただの冒険者だ、セリさんみたいなツエーのが居ないな。かっぽー勇者が居れば行けた可能性があった!残念。


((それだっ!!))


 !なっなんだよ!ハモるなっ!


(いやほら、一枠残ってるジャン!勇者が)


 でも召喚は駄目なんだろ?


(要は戦争の為の勇者じゃない役目を付ければいいんだよ!)


 変態来たらどうすんの?


(あんなの滅多にこねーよ!)


 ポンコツが二人も居ると確率が上がるとかない訳?言い切れんの?


(ポンコツは関係ないですっ!運!)


 運気だだ下がりだよ占い最下位だよ


(どうしよう自信がなくなってきた)


(先輩ー!祈りましょう!私達は神っ!)


(っそうだよ祈ろう!お父様に泣き付いたって構わない!)


(そこは駄目だと思いますー)


 どうすんだよ?はよしろよー?


(あんたの為に考えてんの!)


 へいへいーみーぴー遊ぼうぜっ!


「ンミー!」「ピッピッ」あそぶ!


(呑気でいいな、おい……)





(って訳で召喚してくんない?)


「そんな理由でいいんですかね?」


(神様の命令よ!やんの!)


「戦争と思われたら?どうするんですか?」


(そこは考えなさいよ王様でしょー)


「勝手だなぁーせっかく諦めたのに」


(何で戦争しようとしたのよ!あんた勝てる勝算あった訳!?)


「ないですよ、何でかと言われれば威厳の為にですかね?この年齢だと相手に舐められるので、やってみようかと?」


(戦争の理由が軽いっ!!馬鹿!)


「それは承知してましたよ?でも国の存続には覚悟も必要でしょう?」


(……ま、まぁそうだけどぅ)


「そうですね、箝口令を敷いてもバレる可能性はありますし、隠れてやるしかないですね、信用の置ける人物を厳選しましょう、あの三人の勇者が帰れば感知されないと思いますし」


(あ、それそれ、勇者どうだった?特に魅了持ちのアイツ)


「可もなく不可もなく、化けの皮は剥がれませんでしたね、実に良い子してました。」


(はあーだろうなーアイツだけは何とかしないと……)


「そんなに重要人物なんですか?」


(そらそーよ!みーちゃん狙ってんのよ!許せるわけないでしょ!)


「……猫の為なんですか……」


(あっ!いやいや、それ以上にも何かしてるんだって、他の二人の勇者も止められないみたい、大分厄介かも)


「そうなんですか?もしかして、相手の王も絡んでたりしますかね?」


(……さ、さぁ?)


「相変わらず嘘が下手ですよね、神様なんですからもっとしっかりして下さい。」


(犬にも子供にも説教とか!何なの!)


「きゅーちゃんにもですか、もう……大分やばいんですね……」


(ヤバイ言うなしっ!ンキーっ!!)


「何か性格変わりましたね……」


(!…え?……そんな事御座いません事よ?いやねー?子供ってばしょうがない子!)


「取り繕わなくていいです、お帰りください、会議しますので。」


(うっうっ……あんな可愛い子だったのに冷たくなった、悲しい)


「子供は成長しますから、大人もですけどね、神様も成長しなくては怠慢は駄目です。」


(あ、用事思い出したーまたねー!召喚のとき呼んでね?バーイ!!)



「……何だろうか、神様からランクダウンしてきた感じが……」







(って訳で頼んで来た。)


 改行ではしょるなし?


(繰り返しても良いけど、長いじゃん、ページの無駄遣い)


(そっそこは言ってはいけないです!)


 同感だ、面倒だからはしょろうぜ?って待てばいい訳ね、王様って敵多いんか?


(歳があれだから、操り人形にしたい馬鹿が居るんだよ、唯一の血縁なのに)


 あれってやっぱ庶子なの?


(良くわかったね、前の王様が手つけたメイドの子供、他は二人居たんだけど流行り病で親共々逝ったわ。)


 よーある話ですなー。


(あんのかい……宇宙は広いぜ……)


「ミイ?ミー」うちゅう?ーいきたいのー


(あーん!連れていってあげたい!けど無理なのごめんね?みーちゃん)


「ピッ」チッ


(おいいい!ヒヨコがついに舌打ちしやがったぞ!!)


 性格です。








「と、言う訳なんですが、了承の程は?」


「王、大分はしょりましたね。」


「何事も、繰り返すのは、良くない。」


「はい、宰相の私は可です。」


「大臣の私も可で。」


「将軍の私も可。」


「シスター長の私も可です。」


「結構、満場一致で召喚を決行とする。」


「ちなみに、この中に魅了などされてる方はおりますかな?宰相殿。」


「いいえ、鑑定では出ていません。」


「……宰相が魅了に掛かっていたら?」


「ふむ、あの人を呼ぼうか、抵抗が出来たらしい人物だ。」


「ほう、そんな人物が?」


「将軍お迎えのほど宜しく頼む。」


「任されました。」








「と、いう訳で副店長様はいらっしゃいますかな?」


 はしょるの何回目?作者いい加減にしろ。


「へっへい!お待ちをっ!!」


 マドロンさんがテンパって居る、あれが将軍かーアレだよ、厳つい、いかにもな顔。


 え?わからん?漫画で勉強してこい!


「将軍様いらっしゃいませ、まだ開放時間ではありませんが、ペットでもお飼いになさってるのですか?」


「……いいえ、かくかくしかじか」


 おいいー!又かよ!かくかくしかじか、が魔法だったら許せるよー!!


「あら、そんな事になっていたのですか、分かりました私なんかで良ければ。」


「では店長様、暫く副店長様をお借りしますので、宜しくお願いします。」


「へっ!はひっ!!」


 え?暫く?いいの?ねぇいいの?誰が経営管理するの?マドロンさんの馬鹿頭は無理だろ、戻ってきたらお店無くなってるよ?


「将軍様、残念ですが経営管理は私の仕事なのです、暫くいなくなると経営破綻を起こしますので、召喚の当日でもよろしくて?」


「え、あ、王が、」


「あら、王様が経営破綻を立て直して下さるのですか?でしたらご同行致します。」


「……そ、そうですね、いえ……当日でお願いします……」


 しょ!将軍様ー!しっかりしろー!


「ではお帰りください、威圧感があってお客様のご迷惑ですの。」


「……はい。」


 しょーしょうぐーん!!泣くなよっ!

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