第12話 魔法をブッパ
んねぇ、みーちゃん?そろそろアレやってみたくない?盛大に派手にドキドキだよ?
「ミッミッンミ」どきどきするのしたいー
よーし!じゃあ鍛えた魔法をブッパすっぞ!やってやんよーおらぁー!!
(じゃねーわ!何しようとしてんのっ!?)
おいおい、水指すなよ、それさ、お前の悪い癖だぜ?自覚ある?
(……え?マジ?ここは見逃すってやつ?)
(先輩ー!!洗脳されないでっ!)
だーってろ!ポンコツぅ!!上手く行きそうだったのに、お前もな!そう言うとこ良くないからな!?だからポンコツなんだよ!
(うえええっ!私が悪いの!?)
(ハッ!危ない……つーか、ミネルバ!しっかりしろぉ!おい!だからポンコツ言われるんでしょー!)
勘弁してくれよ、ポンコツ神が二人とか?世紀末でもマジねーわ。五月蝿くて敵わん、お前!アドリアナだっけっ!?無駄に覚えにくい名前しやがって!お互い干渉しない約束、何処で落としたんですか!?みーちゃんを愛でるのは結構だがのう?進んで神様が約束破るとか!なくない?なくなくない??
(そっそれは確かに約束したけどさ?でも何か危険な事するなら……ほら!みーちゃんが危険かもしれないじゃんー!?)
危険なんて其処らじゅうに落ちてんだろーがっ戦争の一つでも解決してから言えよ!使えねー神様だな!?そんなポンコツにみーちゃんを守らせる訳ねーだろ?常識だろ?お?
(ヤバい、アタシそんな覚悟でみーちゃん守るとか言ってんの!だよね!ないよね!みーちゃんに相応しい神様になって……
(すとぉーっぷ!洗脳!洗脳されてます!止める権利は有りますよ!?)
(ハッ!ヤバい!何これよく分かんなくナッテキタ!ミネルバ!アタシマトモかな!?)
(大分洗脳されそうです!カタコトです!)
チッうっせーのが言い合ってる内に行きますよ?みーちゃん。
「ンミー」はーい
真夜中にみーちゃんと表では出来ない訓練をしている、以前は忘却という都合のよさそうな訓練をタチの悪い冒険者を犠牲にテストしていたが、訓練が上達するにつれて、冒険者が記憶喪失になってしまった、今度は能力をコントロールしてやってみたが、中々上手くいかず、またしても記憶喪失に。
冒険者ギルドではここ最近の冒険者達の記憶喪失事件に怯えているようだ、それも以前から評判の宜しくない奴等が狙われて居ると知ると、たちまち大人しくなった、街ではこの件を歓迎していた、当然だろう、正義と名乗り強盗をするヤツなんぞ誰も助けないのだから。
今みーちゃんと練習しているのは所謂魔法らしい魔法だ、簡単に言えば攻撃魔法系のファイアとか?みーちゃんがメテオがあるからそれを上げたいとオネダリしてきたが、流石にメテオを練習とか無理ゲーなんで、諦めて貰った、悲しそうなみーちゃんの目を見たときの俺の気持ちが分かるか!おんっ!ポンコツども!
((ひゃい!!分かります!!))
宜しい、コソコソしてからに!ストーカーするなら誰にも気がつかれず証拠も残さないのが当たり前なんだよ!ぽぉりすぅーはな!証拠ってもんがねーと動かないんだよ!人様の税金で食ってる自覚なんてねーんだよ!証拠がないと頑なに動かないんだ、其処んとこ分かってる!?あいつらマジ使えないの!!
(話がズレてると思います……)
おーけー分かってる、ただの愚痴だ、気にすんな!今はみーちゃんと魔法の練習だ!みーちゃん最初は何ブッパしたい?
「ンミ?ミーミィ」めておだめ?ならなんでもいいー
おう、何ていい子なんだ、すまんのう、やりたい事もさせてあげられないにぃになんて!
バッと二足で立ち上がり前足を前に、叫ぶ
「きゃおーーーーん!!」サンダー!!
ドーーンッ!バリバリッ!!
「ンミンミっー!!」にぃにかっこいい!
へへっせやろ?みーちゃんも色々や…
((うおい!!)) 何だよ水指すなって。
(ばっ!人が来るしっ!ヤバい冒険者も来た!逃げてーみーちゃん超逃げて!!)
げっ!!やり過ぎた!咥えて転移!!
ふぅ、お店の庭に無事着いた、みーちゃんすまん、練習するならもっと人が居ないとこでやろう?最初に此処に来た時の大草原がいいかもしれない。
「ンミー」ざんねんだけどわかってるのー
(そもそも街中で攻撃魔法の練習なんてしないし……)
お前らの常識を押し付けるの止めてくんない?俺は人と犬の常識で判断してるの!つまりさっきのは凡ミス!テヘペロレベル!
(そうなんですか?先輩?)
(いや、そこは疑問持とうよ!街中でやってる人見る?そんなのただの戦いか戦争だよ!)
(なるほどー参考になりますー!)
(なんだよマジでお前ら……)
すまんのポンコツがお世話になります。
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