神様の守護の仕方

 守護をしてくださる幽霊は、基本的にそばにいる。しかし、神様は前の章でも書いたが、人として別の生活を送っている。


 そういうわけで、守護の仕方が幽霊とは違う。大きく三つに分かれる。


 まずは一番多い守護の仕方である。コンピュータ制御。つまり、神様は人間のそばにいないという方法だ。


 物質界は一番厳しい修行をするためのサブの世界であるという話は以前した。メインの世界の出来事をおろそかにして、守護の仕事をする神は誰一人としていない。


 誰にでも少なくとも一人は神様はついている。人間の中には神様を信じていない人もいる。さらには、神様を見れない人はもっとたくさんいる。


 というわけで、常についている必要がないため、そばにいない守護神が多い。


 前の章でも話をしたが、神様の世界の技術は私たちの世界よりもはるかに優れており、手動でなくとも、コンピュータ制御で十分対応できる。


 ただ神様を見える霊感を持っている人が話しかけようとする時には、必ずそこにいらっしゃる。なぜなら、神様は人よりもはるかに未来を見ることができるため、話しかけられるのはあらかじめわかっている。


 未来を見る力はどの程度かというと、神様の子供でも、次に起こることぐらいは小学生でも見える。それが大人の神様ならば、さらに優れていることは理解できるだろう。


 つまり、私たちが神様と話したい時には、誰もそこにいないということは起きないということである。しかし、街を歩いていて、神様と話をするつもりがない時に、霊感のチャンネルを神様に合わせると、ほとんどいないということが現状である。


 次に多い守護の仕方は分身だ。本体を神様の実生活に置いておいて、分身が人のそばへ来て守護するをいう方法である。


 そうして、最後に、本体がそのまま守護をするである。

 分身と本体は基本的に何ら損傷はない。能力の差が出ることもなく、ぱっと見どちらだか見分けもつかない。


 しかし、これは著者の感覚だが、分身のほうが若干、魂の枠の線が薄いような印象を受ける。


 ほんの些細なことで、私以上に霊感を持っている方でも、感じ取れない時もあるほどだ。完全体(まったく分身していない時)や分身の違いに人より敏感なのかもしれない。これははずれたことがない。

 

 ここで参考までに、著者の守護の仕方を紹介しよう。


 基本的に本体もしくは分身である。コンピュータ制御は絶対にしないのだそうだ。なぜなら、著者の守護神の一人に、非常に心配性の神がいるからである。


 どれだけ心配性かというと、本業を休んでまで守護神をするほどだ。自身で直に見ていないと気が済まない性格である。もちろん、家庭を持っていらっしゃるので、育児などで守護神の席をはずすこともある。


 その時は分身もしくは、十人いるので他の人に交代してもらうという方法を通常使う。しかし、十人全員守護に行くことができず、分身もできないという時は起こるものだ。


 その時は決まって、このような指示が出される。


 自宅から一歩も外へ出ないでください。


 私たちは幽霊や神様の守護があるからこそ、毎朝無事に目覚めるのであって、それがまったくなくなった時には、どうなるのか目に見えている。


 守護神とは長い付き合いになる。心配性なのも個性だと思う。できれば余計な迷惑をかけたくないわけで、著者は素直に自宅待機をしている。


 それから、人の守護をしているだけでは、地球全体の管理は完全ではない。例えば、他には天候がある。


物質界も発展してゆくのと同じように、神界も日々変化しており、様々なことが新しくなっている。


 以前天気を動かしていた神といえば、龍である。彼らの力は人間の比ではない。大きなことを動かすには適した神である。


 しかし、天気から人間を守護をしたいという、人の神もやはりいる。だが、力は当然足りないため、天気を管理するコンピュータ制御のマシーンを使う時もある。


 ただそれでも、龍神が天気担当を占める割合は今でも高く、夕立や台風などの時は、空に大きな龍を見ることができる。


 注意したいのは、悪天の時に肉体が外へ出るのは非常に危険である。その時は、霊体だけで外へ出るか、窓からのぞいてみよう。すると、空には美しくと壮大な龍が見れるだろう。


 それから、これは前の章で書いたが、動物――この言い方は、神界では決して口にしない。なぜなら、動く物だからである。


 人と同じように、犬や猫をはじめとする姿形の違う生き物も、心を持って考えたり笑ったり、仕事や勉強をして、同じように暮らしている。つまりは、人権がそこにある。


 ということで、神様たちは他の種族という呼び方をする。その中でも、私たちは人族。猫なら、猫族というようにだ。


 他の種族の方が守護神になっているということも可能性として十分ある。ただ、やはり価値観や勝手が違うため、あまり見かけることはない。見かけた時はとても貴重な体験なので、ぜひ話をしてみよう。


 人では思いつかない、素晴らしい物の見方をしていらっしゃる。

 人というのは、飛ぶこともできなければ、水の中を速く泳ぐこともできない。四本足で走る人たちにはかなわない。こうやって考えると、人とは弱い生き物だということが十分わかると思う。


 この世界で生きていると、人が中心で物事が動いているように思えてしまうものだが、決してそうではなく、他の種族の方はどのようなことが起きても、まずは他人優先という精神を持っているからこそ、人に従っているように勘違いしてしまうだけである。

 

 尊敬の念を持って、接するべきではないだろうか。霊的には同じ高さの舞台に立っているのだから。


 それでは次は、相性についての話をしよう。

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