重力は存在するのか
霊界と神界には重力は存在するのだろうか。
無重力とは考えにくい。心霊写真などからもわかるが、お供え物がきちんと地面に置いてある。ということは、重力は存在するということだ。
それでは、物質界と同じ力が働いているのだろうか。答えは違う。十五分の一である。前の章で、子供が高い場所から落ちても、少しの痛みしか感じないのは、重力が小さく衝撃が少ないのも要因である。
子供などがふざけて、他の人間の上に乗るという遊び方があるが、霊界や神界ではピラミッドのように山積みになるのは、珍しいことではない。体重が軽いのだから、一番下の人が苦しむこともなく、楽しさをみんなで共有できるのである。
また、腕力ということも考えてみよう。物質界では、腕力の差などに性的な魅力を感じる人もいるだろう。しかし、霊界と神界ではその常識は通用しない。なぜなら、腕力の差が必ずしも、男性が強く、女性が弱いとは限らないからである。
前の章でも書いたが、霊界と神界は心の世界である。肉体は存在しない。しかし、姿形はきちんとある。それは霊体と呼ばれるものだ。心の姿形といっても過言ではない。
心の強い人が体も強くなるのである。男性と女性、心が強いのはどちらだろうか。全員とは限らないが、女性のほうだろう。痛みにも強く、血を見ても平気だったりするのだから。
こんな話を物質界で、以前聞いたことがある。
株などに失敗して、多額の借金を背負い、取り立て屋に追われる日々。お金を借りている中には友人知人もいる。当然、人間関係は破綻してしまい、ネットなどに誹謗中傷を書き込まれる。
自身に生命保険をかけて、死んでお金を返せと面と向かって言われることもある。そうして、精神的に追い詰められ、自殺をする人は多いが、女性はほぼ開き直って生きてゆくのである。
ということで、霊界や神界は女性のほうが腕力もあるのである。
神界にもプロスポーツは存在する。チーム内では男女を分けるものはなく、女性でも男性に混じってプレイをして、活躍しているのが常だ。
腕力とは肉体に関係するものだ。心を重視する霊界、神界には存在しないものである。したがって、暴力を振るうことで自分の気持ちを解消しようとしたり、強引に押し通したりはできない。そのようなことを考える者は心が弱く、霊界での腕力はないに等しいのだから。
今までの話を踏まえると、こんな出来事が目の前で起きても不思議ではない。
女性が男性を抱きかかえている――
十分に起きうる話である。著者は女性だが、よく男性の神様にこんな頼み事をされる。
――途中で眠ってしまったら、布団に運んでください。
この世ではとてもではないが想像がつかない光景であり、戸惑いは隠せないが、著者でも軽々と持ち上がるのが、霊界と神界の事実である。
次は、特殊能力について話をしよう。
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