メインの世界ではない
人はつい自分を中心に考えてしまうものだ。この世界は霊や神様から注目されているメインの世界だと思いがちだ。しかし、サブの世界なのである。
手始めにこんな例え話をしよう。
この世界で生きていたAさんが亡くなり、霊界へと行った。そうして、翌日、Aさんは輪廻転生をして、再び物質界に生まれた。
おそらく、おかしいと首を傾げるだろう。しかしこれならば、納得がいくのではないだろうか。
Aさんが亡くなり、霊界にずっといたBさんが物質界に生まれた。
そうなると、言い方は変だが、霊界にはストックがいるはずである。では、全体のどのくらいのパーセンテージで輪廻転生を地球でしているのかが問題だ。答え、十パーセントにも満たない少数。
生まれ変わりたいが、狭き門で生まれ変われない。決してそうではない。ほとんどの人が、生まれ変わる必要がない。と判断をして、霊界にずっといるのである。
幽霊の人たちは、地球という場所があり、肉体に魂が宿り生まれて死ぬということをしていると認知している。
しかし、神様は知らない人が多い。前の章で少々書いたが、物質界に名前が知られていない神は天文学的数字に至るほどいる。
今では、神界でも学校教育が行き届いて、子供たちは地球の存在を知っているが、見たこともないし、行ったこともない。大人に限ってはほとんどが、
「地球? 肉体?」
何のことやらさっぱりでと、首を傾げる人は非常に多い。それほど知られていないのである。
神様の世界といえば、古代のイメージを強く持っていないだろうか。自然に囲まれ、原始的な火で夜は明かりを取り、古い木造の
しかしこれも少々考えればわかる。コンピュータを人間に作らせたのは、誰か? ということだ。答え、
そうなると、霊界も神世も、この世界より文明が発達していることになる。実際、神様が携帯電話を使っているのはよく見かける。目で画面を見つめるだけで、文字を打ち込めるような画期的なものだ。
インタネットで調べ物をして見つかったなどという話もよく聞く。
地球という物質界に執着しなくても、幽霊も神様も十分満ち足りた生活を送っている。そういうわけで、物質界の存在がなくても、霊界も神界も何の支障もなく、世界は回っている。これが現実である。
別の章で話をするが、幽霊が住む霊界はある理由があって、家族で一緒に過ごしてゆくことがほぼ許されていない。しかし、神様たちは家族で暮らしている。私たち人間と同じである。
朝起きて食事をし、学校や仕事へ行って、家に帰ってきて家族で眠りにつく。ほぼこの繰り返しだ。
デパートや公園、交通機関も発達しており、旅行に出かけたり、デートに出かけたり、人間関係に悩んだりしながら答えを見つけて、一歩前に進むをしている。
世界はとても広く、神様の上にも神様はいる。そのまた上にも神様がいる。そのまた……。無限に世界は上へと連なっている。基本的に、神様は自身のことを神だと思っていない。人間だと思って普通の生活をし、常に心を磨いている。
目に見えないものを信じていようが信じていまいと、人一人に守護をしてくださる神は必ず一人以上はついている。しかし、それはあくまでも副業だ。本職は別にある。というわけで、二足のわらじとなり、神様も色々と忙しいのだ。
それでも、人間を守り導きたいと申し出て、厳しい審査を通過した神だけが、地球へわざわざ出向いてくださっているのである。その点についても、感謝をするべきだろう。
それではこの世界の存在意義とは何か。それは、一番厳しい修業をする、サブの世界だ。どのくらい厳しいのかというと、物資界でのたった一日は、霊界で過ごす三百年から五百年に値する。
人は生まれ変わりたいと誰もが願って、生まれてくるそうだ。この厳しい修業をできるだけ前向きに取って、是非とも心の糧にしたいものである。応援してくださる霊的な存在がいるのだから。
天国へお金は持っていけないとよく聞くと思うが、地位も名誉も持っていけない。単なる修業なのだから。しかし、心はそうではない。肉体が滅んでからも心は生き続け、神様でさえも消すことはできない。
こうして、霊界と神界が心の世界であるというところへ、結局のところ話は戻ってくるのである。大切なことは心ということを、基礎としてきちんと覚えておこう。
霊界と神界というメインの世界を磨いた霊感で見られるよう、死がない世界の価値観とはどのようなものかを、次は話そう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます