サウナ編・完

 前回のあらすじ。サウナに入って水風呂に入って今外気浴中。


 あー……。


 …………あーー…………。


 涼しい……この連日の猛暑にも関わらず夜だからか風が心地よい……。


「ふふふ……良いであろう」


 そうだね。しっかり筋トレしてシャワー浴びたあとに全裸でクーラーがガンガンに効いた部屋に飛び込んで牛乳一気飲みする時ぐらい気持ちいい。


「一揆!?」


 よくそこだけ抜き出して驚けたな。

 でも整うって感じはよくわかんないや。これで合ってるの?


「某もわからん」


 え?


 え? 何? 今わからんっつったお前?


「わからん。なぜなら某も最近さうなの入り方を教えられたゆえ」


 そうなの???

 自分でも整ってるかわかんないのに私を誘ってきたの???


「識者ぶりたいではないか」


 識者ぶりたい奴がそう明言するの初めて見たわ。

 まあいいか……お陰でそんなにサウナに抵抗感なくなったし、今後もたまに入りに来てもいいかも。

 うん、サウナ、いいよ。どんなに悩んでてもサウナに入ってる時は「クソ熱い!! だがまだ入ってやる!!」としか考えられないし、冷水に入ったら「クソ寒い!! アホか!!」としか考えられないし、外気浴する頃には激しい寒暖差にびっくりした体をいたわるのに精一杯で悩んでる暇なんかないし。考えすぎる社会人にはぴったりだ。


 これがサウナの正解か?


「サウナの正解などおのおので見つければよいのだ」


 お前ってばいつも他者の主張を否定しないよね。

 そういうお前はサウナをなんだと思ってんの?


「いずれこーひー牛乳うまうま部屋」


 よし、コーヒー牛乳飲んで帰るとするか!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る