師走ってる
ご無沙汰してます。師走です。びっくりするぐらいかけずり回っていました。なんとか仕事納めたよ! 納まりきってない分は来年の私が何とかするんじゃないかな。
まあ私自身、あれこれ忙しかったのもそうなのですが。
「ぬー……」
武士が、お風邪を召してましてですね。
「ぬっぬっぬっ、ぬーん!」
鼻噛む時に時報みたいになるの何なの?
ほれ、もうすぐお粥できっからね。大人しくしてるのよ。
「大家殿は何故元気なのだ……」
どうかな、今だけかも。お前と暮らしてるし、私もいずれかかるんじゃないかな……。
でももしかかんなかったとしたら、コレが効いてるんだと思う。
「なんぞ?」
ハチミツ入り濃縮柚子ジューーーーース。
「あー……最近酒に混ぜて飲んでおった」
そうそう。歳のせいかずっと低空飛行で体調悪い感じはあるんだけどね、なんかギリ風邪はひかなかったのはコレが効いたのかも。
「某も飲むぅ」
いいよー。ホットドリンクにしてやる。
「ほとどぐ……」
ホットドッグ違う。いや食欲あるな、お前。
「むむう、しかしつくづく便利であるな。金さえ出せるならなんでも手に入るのだ。皆が額に汗し、ひがな一日働く理由も分かる」
一日働くのは普通じゃね?
「そんなことはないぞ。江戸の町の者の中には、昼まで働きその日を凌げる金が手に入れば、後はもう休んでる者もおった」
何その羨ましい生き方……。
「しかし、よくもぐるぐると回っておるものだ。物も、人も、世界も……」
最後の一つは熱のせいだと思うけどな。ほれお粥できたよー。食ったら歯磨きしてねんねなさい。
「かたじけぬぅっ!」
すごい食べっぷり! 全然食欲落ちてねぇな!!
みなさんも風邪にはお気をつけくださいませ。なんかすげぇ寒いしね!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます