《番外編》~膨れ上がる魂~
『間違いなくここだ、次狙われるのは!』
そう話すのはルーンハンターの指揮官ゴウキだ
『辺りに点在する村はみな、異形の者共によって壊滅し、残るここだけだ!絶対にここやつらが現れる、分かっているならやることは一つ予め罠を張る、みな準備に取りかかるぞ!いつきてもいいように急ぐぞ!』『はっ!』
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『術式を2重、3重張ったか!』『はい、いつでも発動出来ます!『そうか、ここはやつの支配地域だ、準備万端でも気を抜くなよ』『はい!』
異形の門が開く
そこから多くの異形の者が現れる
『よし、みんな武器を取れ、住民に一匹も近寄らせるな!狩れ!』
ルーンハンターと異形の者戦いが始まった
しばらく戦い事前準備をしていたルーンハンターのが優勢でもう少しで鎮圧出来そうだったが、やつがきた。異形の門から一際大きな躰の異形の者はゆっくり歩き近寄ってくる
『やはり、来たか、みな戻れ、やつをこちらに誘導するぞ』
ハンターたちが一ヶ所に集まりそいつがこちらにくるようにする、ゆっくり近づく巨躯
『まだだ、もう少しで』
息をのむ、指揮官
『今だ!発動せよ!』
異形の者周りに結界が張られ、中で術式が発動する、大きな爆発音が結界からもれ、ヒビが入る
『ふぅ、やったな、結界を解け』
辺りに爆煙が漂う、中で光るものが見える
『燃えかすがあるのか、ルーンを回収してこい!』『はい』
近寄っていく隊員、近くまで行ったところで倒れてしまった
『どうしたんだ、、?』
煙が晴れるとそこには傷を負いながらも立っているやつがいる
『ばかな、』
と次の瞬間冷たい風が辺りに吹きわたる
『ヤバイ、これは死神の風、みなこの風に当たるんじゃない!!』
が、既に遅く一般のルーンハンターたちは倒れ、遠くにいた住人もその気に触れ、倒れてしまった
そして人々の魂を吸ったやつは傷を癒し一回り大きく、躰から蒸気のようなものが溢れ出ている
満身創痍の指揮官ゴウキも覚悟を決める
膨れ上がった巨体は歩く度に大地を割り、ゴウキの目の前まできて足を止める
それを見上げるゴウキ
『やるなら、早くしてくれ』
足を鳴らし一歩踏み出す
『んっ、』
目を閉め開けるとそこにはもうやつの姿はなかった
『どうなってる、』
そこに倒れこむゴウキ
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村から少し離れた森の開けた場所に異形の門が開き、中からやつが歩みでる
夜が明け、その躰に朝日が差し込める
太陽の方角を見つめ咆哮する。
咆哮に大気がゆれ、地響きが起こる
その咆哮は力強さもあるが泣いているような感じがした
太陽光に照らされ光輝く
fin.
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