タクシードライバーは見た

ヨナシロ

第1話 オナラをした某男性アイドル

ある日、六本木で某男性アイドルが手を挙げた、


タクシーを止める立ち姿ですぐに気付く。




「(あ、あれ〇〇だ)」




目的地は銀座で、何事もなくお送りするが、


目的地直前で車内に屁の匂いか漂いだす。




「ん?」




私はしていない、


密室で二人であれば必然的に誰かは決まる。


とはいえ、屁をしたことなど特に気にはしていない。


オナラなんて誰でもする。


それがアイドルであろうと。。。




「お客様~、お止めする場所は・・・」




「え~っと、この辺でいいっすよ~」




タクシーをお止めしお会計をした。


まだ屁の匂いはする、


だが気にはしていない。




お客様がアイドルであると気付いている。


そのアイドルがオナラをしたことも気づいている。


しかし、それは見せなかった。


ちょっとした優しさだ。




お会計のやり取りで、後ろを振り向くと




鼻をおさえ「こいつ屁こきやがった」の表情。





オマエだろっ!笑





まさかの表情に笑いかけた。

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