プロローグ3
視界が戻った時、そこは真っ白な空間だった。
2つのイスと1つの机。
そして机の上にのったノートパソコン。
それ以外は周りを見渡してもなにもない。
「鉄心さーん、こちらへどうぞ」
鉄心の頭の中は理解が追いついていない。
いまだに周りを見渡している。
そんな鉄心をイスの前につれていき強引に座らせる。
プロールはノートパソコンを動かしながら
「では、本題に入りますね」
たどたどしく鉄心は答える。
『あぁ…』
プロールはノートパソコンを鉄心の方に向け説明を始める。
「では鉄心さんには、今から色々選んでもらい異世界にいって来てもらいたいと思います。任期は、うーんそうですねーとりあえず100年はいてもらいたいと思います」
『え?』
『長すぎないか?』
「いやいや天界では100年はあっという間ですよ。むしろ私はこの100年の間に視聴率を取って結果を出さなければならないんです」
『しらねえよ』
「任期は100年目安に用交渉ということで、報酬に関しては出来高ということにしましょうかね」
『待て待て、俺の会社とかそもそも俺のいる世界はどうなる?』
「そこには関しては、申し訳ありませんが鉄心さんの存在そのものをなかったことにしておきます」
『おいおい…』
「鉄心さんお願いしますよー!不自由は決してさせないので!!」
『わかったよ…どうせ拒否権ないんだろ?話の内容的に。』
プロールはニコニコしながら
「よくわかりましたね」
鉄心は呆れながらもこう思うのであった。
『(コイツ絶対、後でぶっ飛ばしてやるわ、クソがぁ)』
そしてプロールはノートパソコンをカタカタしながら
異世界の説明を始めた。
「あなたに行ってもらう世界は、ティルナノーグという世界です。ここであなたには視聴率が取れる働きをしてもらいたいと思います」
『視聴率が取れる動きってそもそもなんだよ?』
「うーん、それは私にもわかりません。鉄心さんの好きなようにしていただいてけっこうです。ただもしこちらから要望あるようでしたら声掛けをしますのでなるべく要望に答えてもらうようにしてもらいたいと思います。」
『好き勝手で本当にいいんだな?』
「はい、かまいません」
不敵な笑みを浮かべる鉄心
しかし、不敵な笑みを浮かべていたのはプロールも同じであった。
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