第2話 機動部隊、到着。

風切り声と「パタ、パタ、パタ。」言うヘリの音を聞きながら六人の隊員たちは


元「ジャパリパーク」という名のパークの制圧、異常なオブジェクトの確保を目的とした計画を行っていた。


「こちらT.O.C聞こえますか?応答してください。」


「こちら機動部隊さ‐13 隊長の春川だ。現在ポイント「アルファー」を通過した。オーバー。」


「了解しました。オーバー。」


そんな事務的な言葉を交わしつつ、ヘリはもうすぐ「旧、ジャパリパーク」に着きそうなくらい接近していた。突然、「カチャ」という音がヘリの中で響く。

みんなが銃を構えた。それに合わせ、俺も自分の銃を出す。


「俺らがやることは2つ。島の制圧とオブジェクトの「3人」程度の通称「フレンズ」を攫うことだ。」


フレンズ?と思った瞬間に隊長が次の言葉を言う。


「行くぞ、野郎共。」


みんなの顔が変わる。それはまるで決心したような顔だ。

いきなり、ヘリの揺れが止まる。着地した。全員一斉に飛び出す。

そこで見たのは青みがかった四角い石の塊が山の火口から連なっているのと、

ただ真っ平らな草原に何本かのアカシアの木が生えている。

そう、ここは、「サバンナ」だ。

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