進路
謎の外国人
11月26日。長身で眼鏡をかけた男が釜揚高校の校長室の前に立っていた。
「先生、こちらです」
「ワカリマシタ、ルギー」
ルギーの後ろには白髪の外国人がいた。ルギーがドアをノックして二人で校長室の中に入った。
「失礼します。お久しぶりです、鈴井先生」
「おお、久しぶりだね、戸塚。で、そちらがこの前連絡をもらった……」
「そうです、僕の師匠のブシドー教授です」
「ドウモハジメマシテ。ブシドーデス」
「ようこそいらっしゃいました、ブシドー教授。ウィーン国立音大で教鞭をとられてる有名な先生であることは戸塚君から聞いておりますよ」
「ハハハ。単ナル音楽好キノジジイデスヨ」
「それにしても、日本語が上手ですね」
「昔カラ日本ニ興味ガアリマシテネ。マア、日本語ガ話セルヨウニナッタノハ、ルギーノオカゲデスケドネ」
「そうですか。それでは、本題の留学の件の話を」
「オオ、ソウデスネ。実ハ……」
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