花火

 夜は学校の校庭で花火大会。コンビニで買った花火に火をつけ、花火の輝きを楽しむ生徒たち。その中で、サッカー部の菊地萌子が花火になかなか火がつかず苦戦していた。花火の火口を見ようとする菊ちゃん。


「あぶない、菊ちゃん!」


 安永が叫んだ瞬間、菊ちゃんの花火に突如火がついた。


「きゃっ!」


 尻もちをつく菊ちゃん。その前髪に火がついている。


「菊ちゃん、前髪が燃えてる!」


 モモが急いでハンカチで菊ちゃんの前髪についた火の粉を振り払った。


「あ、ありがとうございます」


 菊ちゃんは恥ずかしそうにモモに礼を言った。

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